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転載企画を終えて&来年度の予定

今さらですが・・・転載企画の趣旨

 私が個人で運営している不登校・ひきこもり相談室「ヒューマン・スタジオ」の業務として2002年10月に創刊したメールマガジン(メルマガ)『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』。

 「コラム」と称する掲載文は200本を超えており、そのうち創刊10年の間に書いたなかから約50本を収録した拙著『不登校・ひきこもりが終わるとき』は、発行部数が1万まで伸びているなか、間もなく出版8周年を迎えます。

 利用していたふたつのメルマガ配信サイトのひとつがバックナンバーをすべて公開していたたため、拙著に収録しなかった文章やその後書いて掲載した文章をどなたでもお読みいただけていたのですが、そのサイトが2020年1月かぎりで閉鎖されたため、すべてお読みいただくことができなくなってしまいました。

 そこで、2020年度と2021年度の業務として、拙著に収録しなかった150本余りのバックナンバー掲載文から、このまま埋もれさせたくない100本を厳選して転載する企画を実施。ご存知のとおり先週でゴールを迎えました。

 終わってみればあっという間で、楽しく真剣に取り組むことができた2年間(100週間)でしたが、皆様はいかがでしたでしょうか。

この企画の副次的効果

 近年、私と同じ不登校・ひきこもりの当事者経験者による著書や講演、メディアへの執筆や出演などを通じた “当事者発信” が盛んになり、本人の心理および本人が望む対応や支援について、専門家や支援者などの言説より重宝されることも増えています。

 ただその場合も、知名度の高い当事者経験者の言説や有名な媒体に載った言説だけが卓越した稀有な内容だとされて広く流通し、それ以外の人たち=私たちの言説は知られていないか、知名度の高い当事者経験者の言説に追随しているだけのものだと受け止められているか、のどちらかであるのが現状だと感じます。

 そこで、この企画で私が20年近く前からメルマガに書いてきた文章を転載することを通じて、同じような言説が昔からあったことや、少なくない当事者経験者が知名度の高い当事者経験者と同じ考え方であること、さらには知名度の高い当事者経験者の言説にない内容がほかの当事者経験者の言説にある(その逆もある)こと、などに気づいていただけたのではないかと考えています。

過去の文章を転載するメディアとして

 さて、このnoteは次年度以降も転載する範囲を広げて続けます。引き続きメルマガのバックナンバー掲載文(コラム)を転載するだけでなく、それ以外のコーナーに書いた文章やメルマガ以外のところ、たとえばSNSやかつて発行していた紙媒体の通信などに書いた文章から、現在でも古くなっていないものを毎月1回第2金曜日に転載していきます。

 転載するのは原則として2年前までの文章にかぎりますので、このnoteはこれまでと同様「過去の文章を転載する」目的で活用していきます。そのため最新の文章をお読みになりたい方は、メルマガの読者登録はもとよりSNSや私の公式ブログ『不登校・ひきこもりは生きざまだよね』をフォロー/チェックしてくださいますようお願いするしだいです。

 更新間隔は大幅に広くなってしまいますが、私の “体験的不登校・ひきこもり論” を引き続き理解と対応の参考にしたい方はもとより、今世紀の不登校/ひきこもり状態をめぐる当事者経験者の歩みの一端を知りたい方にもお役立ていただけると思いますので、次年度以降も引き続きご愛読くださいますようお願いいたします。

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※リアクションやサポートなどをいただいた方には、これからお礼のお返事をさせていただきます。遅くなりまして申し訳ありません。

※拙著『不登校・ひきこもりが終わるとき』の概要と評価はこちらでご確認ください。

※コラム(掲載文)のみならずほかのコーナーも満載のメールマガジン『ごかいの部屋』で現在使用している配信サイトはこちら。来年度も毎月配信していきますので、よろしければ読者登録をお願いいたします。

※私がやっている不登校・ひきこもり相談室「ヒューマン・スタジオ」の来年度の業務スケジュールにつきましては、 ↓ の公式ブログ記事をご覧ください。note以外の媒体のスケジュールも発表しています。


不登校・ひきこもりに関する研修費に充て、相談支援のスキルアップと充実したメルマガ掲載文執筆に還元させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。