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若者・ひきこもり協同実践の全国研修会に参加して(後編)

前回報告者をつとめたイベントに参加して

 先週末の「第13回全国若者・ひきこもり協同実践交流会」は、富山大学で約500人を集めて開催されました。
 1日目は全体シンポジウムと分科会、2日目は午前と午後の分科会と「終わりのつどい」といういつもながらのプログラム。

 私は、2日目に前回報告者をつとめた「ひきこもる家庭への支援」分科会に参加しました。
 午前は報告者の報告、午後はおふたりのコメンテーターと午前の部の報告者が小グループに分かれ、参加者全員でグループ討論したあと全体討論を行うという初体験の構成でした。

 午前の部では、支援機関の報告者に交じって、ひきこもり経験者のご本人と父親の方がリレー報告するという、初めてのパターンで注目されました。
 私は、その父親の方とはこのイベントで何度も一緒になって親しくなっていたのですが、初めて父子の報告を聴いて、本人への理解を基本にした親のかかわりの重要性や本人の気持ちに共感することしきりでした。

 午後の部では、前半はおふたりのコメンテーターと午前の部での報告者ごとにグループに分かれて討論してそのあと全体討論を行うという、これまた初めての構成でした。
 どのグループも濃密な対話が行われた流れで後半の全体討論で参加者から多くの質問や意見が出され、満足度の高い内容になったと感じました。

 今回の2日間で聴いた話から、共感した言葉を挙げます。
 「一軒家を開けているだけ」(ひとのま)
 「ご本人の日常を、親御さんや近い立場の方に見てもらうことがまず大事<日常家←→専門家>」(そらち生活サポートセンター)
 「支援の方法を持たない→日常生活に近い」(Ponteとやま)

 支援支援と大上段に構えない、生活の延長のような姿勢の支援者に、やっぱり共感する私でした。

 ↓ 主催団体のホームページ


初出:「当方見聞読【号外編】」欄<メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』号外(2017年12月15日)

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※前編で取り上げた聞風坊さんとは、その後もFacebookでつながっており、投稿を通じて意気投合していたため、昨春に開催した「不登校・ひきこもりセミナー2022」で私と対談していただきました(カバー画像)。

※後半で報告した「第13回全国若者・ひきこもり協同実践交流会」ですが、来月は「第17回全国若者・ひきこもり協同実践交流会in東京三多摩」が開催されます。前回までは全国研修会という性格で数百人~千人を集めていましたが、今回から地域研修会と性格を変え、東京の三多摩地域で活動する方々を中心とした分科会が揃いました。

※私は今年から主催団体の理事になり、その初仕事として「ひきこもりつつ生きる~家族会・当事者会・社協の活動とつながり~」という分科会づくりを進めています。三多摩地域の方々はもとより三多摩地域の様子から自身の活動・支援のヒントを得たい方など、全国どちらの方でもご参加いただけますので、ご関心の方は ↓ の告知ページをご覧のうえ、よろしければお申し込みください。

※ヒュースタでは、家族会「しゃべるの会」を開催いたします。今月21日(土)はひきこもり編、22日(日)は不登校編です。どちらもZOOMを使用しますので、ご家族なら全国どこにお住まいでもご参加いただけます。 ↓ の公式ブログ記事をご一読いただき、末尾にリンクしている告知ページで詳細ご確認のうえ、よろしければお申し込みまたはご紹介をお願いいたします。

※今月28日(土)、東村山市で開催中のひきこもり連続講座「ひきこもりゼミ」最終回で講師をつとめます。家族会立ち上げをめざしての講座ですので、市内外のご家族の方や家族支援にたずさわっている方は、ぜひ ↓ の公式ブログ記事をご覧のうえ、ふるってお申し込みください。

※また同日「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」主催研修会の基礎編初日がオンライン開催され、私が3コマ目の『本人及び家族が支援者に望むこと』で講師をつとめます。日が重なっているため、こちらは事前に作成した音声・映像付きパワーポイントを流していただくかたちになります。おとなのひきこもりの相談や支援にご関係の方はもとより、ひきこもりを学びたい方は ↓ の告知ページをご覧のうえ、あと1週間以内にお申し込みください。

 ※告知が続いて恐縮ですが(今年度は講師等の依頼を例年以上に多くいただいています)、来たる2月5日(日)に開催されるオンライントークイベントのゲストをつとめます。聞き手の方にお答えするかたちで不登校・ひきこもりについて語ります。不登校についてご関心の方は ↓ の告知ページをご覧のうえ、よろしければお申し込みください。

※最後の告知です。来たる2月11日(土祝)に神奈川県青少年サポート課主催「ひきこもり・不登校の子ども・若者を支えるためのボランティア育成研修」1日目が開催され、3コマ目の『当事者の気持ちへの理解』で講師をつとめます。対象は「神奈川県内の支援に携わっている方と携わりたい方のうち、2日目と合わせて受講できる方」ですので、神奈川県の方は ↓ の告知ページで日程ご確認のうえ、ご都合がよろしけばご受講ください。


不登校・ひきこもりに関する研修費に充て、相談支援のスキルアップと充実したメルマガ掲載文執筆に還元させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。