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時間を捻出するためには(前編)

まず知ってほしいのは、パーキンソンの法則、ECRS(イクルス)、タスクのマトリクス(個人タスクの優先順位付け)です。

■パーキンソンの法則


・「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
→「仕事が忙しいから人を増やす」は愚策です 結局増えた人数の分だけ仕事も増えます(意図しなくても)
 逆に、人が1人いなくなっても仕事は回ります 誰かが補うからです。
 元々全員が100%の力を出していると仮定しても上記原則は変わりません 不思議ですね。

ではどうやって「忙しい」を減らしていけばいいのでしょうか。

紹介したいのは以下です。

■ECRS(イクルス)


→生産性向上のフレームワーク
1.Eliminate(排除)できないか
2.Combine(統合)できないか
3.Rearrange(順序入れ替え)、Replace(場所を変える)できないか
4.Simplify(簡素化)できないか

の順で仕事の効率化を図るものです。

(1)今すぐEliminate(排除)する例
・ダメな会議
→資料を読み上げるだけの会議、上司や発言の多い人だけが気持ちよくなるだけの会議、終わり(終了要件の基準)が見えていない会議、結論が出ないまま終わる会議
(蛇足ですがサラリーマンが一生のうち会議に要する時間は3万時間と言われています 約8年分です…)

・データで済む内容の不必要な書類化 等

(2)Combine(統合)する例
・ムダに重複している工程
→結果的に別々な人が同じことをしている工程(意図したダブルチェックは除く)
 ※ルーチン、フロー化されていない作業は、コミュニケーションが取れていないと見つけにくい

・少数人参加の複数会議を同時開催にする 等

(3)Rearrange(順序入れ替え)、(+Replace(場所を変える)※主に生産業で往来の短縮等で使用)
・「上長によるチェック」を前倒しにした
→せっかく作ったのに一からやり直しだよー、といったムダを省ける

・残業予定の作業の、業務内実施化 等

(4)Simplify(簡素化)するもの
・(SPD実例)多項目に及ぶ応対品質基準の単純化
→23項目から9項目へ単純化することで大幅に実務効率をアップ そのおかげでモチベーションUP施策を発足できた

・テンプレートの標準化
→間違いがち、項目抜けの頻度が多いようなものをテンプレ化する 等

■タスクのマトリックス


https://sp-jp.fujifilm.com/future-clip/visualization/vol27.htmlより抜粋

→こちらは個人向けのタスク管理(優先順位付け)手順
→「あれもこれもやらなきゃ でもどれから手を付けよう」と考えてしまう場合に有効

(まとめ)


実際の業務では100%を求めることは現実的ではないです。時代の変化に対応できない為、80%を目指し、残り20%はチャレンジ(新たな施策)等に時間を割かないと変化・リスクに対応できない、といった意識を持ちましょう。


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