日本のBlack Lives Matter運動で利益を得るアジア人差別主義者とi-D magazine Japan

1.無批判に人種差別主義者にBlack Lives Matterについて語らせたi-D magazine Japan

2020年7/10にウェブに掲載された平岩壮悟氏によるI-D magazine Japan
の記事「黒人ユース9人が語る、BlackLivesMatterと日本の人種差別」で取り上げられたうちの一人、オースティン・フリーマン(Austin Freeman)氏(写真右)の米軍による犯罪軽視、混血の日本人への差別発言、東南アジア人と東アジア人の対立を煽る言動、アジア人ゲイへの差別発言、私に対して中傷・脅迫・ガスライティングの事実の記録です。i-D magazine Japanには同記事にこの人物の差別発言についても併記するように要求します。家族、ルーツ、沖縄、アジアに対する侮辱発言とそれをした人物を無批判に取り上げることは許せません。

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オースティン・フリーマン氏はアメリカ出身のジャパンタイムズなどに寄稿する”ジャーナリスト”でライター。2014年に来日、テンプル大学日本カレッジ卒の東京在住。Twitter@nigensei 編集者の平岩壮悟氏によればやりとりに翻訳が入るそうです。旧植民地出身者で来日6年目でやりとりに翻訳が必要な人に会ったことがないので、平岩氏の発言が事実ならその日本語力で日本の問題が理解できるのか疑問ですね。「死ねください」という言葉遣いといい。そして氏は何のインタラクションもない、私をフォローしている人と私とやりとりがあった人をブロックしています。

差別主義者に発言のプラットフォームを与えたi-D magazine Japan,ジャパンタイムズに抗議します。

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この記事の編集者平岩壮悟氏はフリーの編集者でi-D Japanのエディター、日本翻訳大賞実行委員。1990年岐阜県生まれ。カレー屋での一年間の住み込み生活を終え、 イギリスへ留学するも大学を中退した人物だそうです。ケイト・サンブレノの「ヒロインズ」の編集や鈴木みのり氏との仕事など西洋の人種・ジェンダー・フェミニズムにまつわる企画に多く携わっています。

差別主義者のオースティン・フリーマン氏以外の方は、日本社会で暮らす非黒人が聴くべきことをわかりやすく話してらっしゃるので読む価値のあるインタビューです。(特に私の好きなスケーターでもある日高大作氏の発言)ただし、フリーマン氏が沖縄での米兵による犯罪を軽視し、混血の日本人に家族共々肺がんになって死ねといった人物だと踏まえて読んでください。i-D magazineまたは平岩氏が人種差別問題を取り上げる際、取材対象のバックグラウンドチェックもせずにTwitterをやっていないと嘘をついたので結果的に他の8人の方もフリーマン氏のように実はレイシストではないかと疑ってしまう構成になっていますが。

私は日本の旧植民地の東南アジアの国と日本のミックスの人間です。TwitterのBio欄には自分のルーツの国の国旗を表記してあります。観光地で幼少期を過ごし、日本では海外ルーツの人が多い学校に通ったので多くの和人や西洋人が多様な東南アジア人を一括りにして蔑むのかよく知っています。その偏見や受けた差別体験が、在日コリアンや中国系の方、技能実習生としてやってくる東南アジア人に比べれば些細なことだと自覚しています。

2.最初の攻撃

2019/11/8ごろ

スクリーンショットを撮っていないのですが、アメリカ人の特権を持つオースティン・フリーマン氏が「アジア人はアジア人経営の店で客の黒人を万引きしないかと付け回すな」という内容の英語のツイートをしたのが始まりです。アジア人の店員は自分の店の商品を管理することより西洋人の客の機嫌をとれという傲慢さを読み取りました。日本在住の大人のアメリカ人が米兵から沖縄人に対する蔑視から引き起こす数々の犯罪及び迷惑行為を棚上げしてアジア人からの些細な偏見を取り上げる点に違和感を覚えました。私と私のミックスの友人は小さい頃から店で店員さんが付け回してきてもそれを差別といったことは一度もありません。もっと露骨な偏見に苦しんでいる人がいますし、店を経営する人がいるから物を買うことができるからです。

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ですが、オースティン・フリーマン氏が過去に「沖縄はすごく小さい日本の最後の最後にある島。あるのは軍人たちと怒った日本人だけ。」と沖縄を蔑む発言をしたとはいえ、いきなり「Then Stop Killing Okinawans」とリプライしたのは私が失礼だったと今は思います。

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しかしオースティン・フリーマン氏はこの後「(黒)人は撃たれていて、集団国外追放が起こっていてLGBTの権利は引き下げられているのにこのマザーファッカーは何人かの兵士が日本の島で酔っ払い過ぎたからってアメリカ人に避難訓練をしてほしいのか?」

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「沖縄人は米兵に日常的にレイプされても殺されても汚されてもいない。もしそうでもその責任は日本とアメリカの政府にある。他に誰もその問題を変えられる地位にいない。」とツイートしました。氏は東京都在住です。東京都はいつから銃社会になったんでしょうか?周りのアメリカ人に日本で犯罪を起こすなというのはそんなに難しいことでしょうか?

そしてその後私が「日本人はすでにアメリカ政府に訴えている。アメリカ政府が基地問題について日本人の声を聞かない。アメリカ人は自分が受けた些細な人種差別には騒ぐのに自分の国の兵士がしている殺人、レイプ、児童誘拐については関心がない」というと

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私に「死ねください」と言いました。

2019/11/09 オースティン・フリーマンのアカウント@MixedRaceScumが凍結され氏は@MalePocahontasに移行しました。

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そして「これはミームになるべきだな」「後悔しない!ほんの少しも!あのハーフもあいつの醜い家族もくたばれ!肺がんなればいいのに」とツイート。

氏は2020年7月には私が黒人はレイピストと殺人犯だと言ったと虚偽のツイートをしています。実際に私がツイートしたのはアメリカの政治を外国人がアメリカ人の望むように理解し受け入れるはずだというアメリカ人の傲慢さの指摘と、沖縄で米兵が沖縄在住者を殺してレイプしているのに店員からの些細な差別に激昂する在日アメリカ人アメリカの選挙権保有者はその件については黙っていることについての指摘だけです。

3.オースティン・フリーマンによるアジア人差別の数々

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「アジア人への無意識な人種差別が起こるのはお前らが実際にファッキンムーブメントを起こすんじゃなくてこのフレーズを繰り返すからだよ。過去5年以内に全国的な注目を集めたアジア系アメリカ人のムーブメントをあげてみろ。すぐに。」

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「東アジア人VS東南アジア人のディアスポラ戦争はいつ起こるの?何か新しいことをやれよ」

東南アジア人と東アジア人のミックスとしてこの対立を煽る発言は許せないです。アメリカ政府が有色人種の国々に仕向けてきた政策をツイートにしましたって感じの文章ですね。

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「隔月でお前らビッチどもは”アジア人に対する差別は見過ごされてる””アジア人を差別した奴はみんな逃げるけど私たちはちゃんと見てる”って部屋の中のピンクの象を積極的に無視しながら呻くんだな。自分が攻撃者のくせにどうやって被害者になろうとするんだ?」

ブーメラン!

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「周縁化されてなかったら白人男と付き合うのはずっと簡単だろうなと思う。それかモノ化されてると知るのには自己認識が欠けてたら。でもそれってアジア人のゲイが他のアジア人のゲイにアジア人OKか聞く様子を見てたらあり得そうもない」

本当にアジア人をコケにして白人と同じテーブルにつきたくて仕方がないんですね。


4.人種差別主義者の西洋人にプラットフォームを与えた平岩壮悟と嘘の説明

2020/07/10

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と、最初に記事を紹介しましたが

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そのうち少なくとも三人がTwitterをしており、フリーマン氏はフォロワーが1万人を超えています。

2020/07/12

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私がオースティン・フリーマン氏の差別発言について指摘した時の平岩氏の反応

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「いかがなものでしょうか」!フェミニズムの企画に多く携わっているのにMansplainingのお手本を見せてくれました!彼にとってジェンダー格差も人種差別も本を売ってViewを稼ぐ手段でしかないんでしょうね。

問い合わせても応答はなく、「事実関係を確認している」と私の方に一切事実確認の連絡をせずに言いました。

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そして5分で出来るオースティン・フリーマン氏の過去のツイート確認はせずに被害者ぶるツイート。誰にも死ねとも言われず家族もルーツも侮辱されておらず仕事のミスを指摘されただけ出る蕁麻疹?みたいなもの!お大事に

オースティン・フリーマン氏@nigenseiは1万人のフォロワーに英語でハラスメントでブロック・通報しろと呼びかけ。死ねと言いルーツと家族を侮辱したことを指摘していることに触れず”ストーキング・ハラスメント”と形容します。日本語が読めない彼のオーディエンスには効果的なんでしょうね。

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i-D magazineは海外のアーティストのインタビューの翻訳、Moment Joonの小説など興味深い記事もあり時々拝見していたのですが、日本版オリジナルコンテンツでは「〇〇について知っておくべき10のこと」などという雑な記事や今回の取材対象のバックグラウンドチェックなしの反レイシズムについてのインタビューなどずさんな仕事が多いです。結局日本でより深刻で制度の中にあるアジア人から他の国/民族のアジア人への差別は一切取り上げないのにアメリカ初の写真映えするムーヴメントは取り上げるあたり最近アップする記事は浅はかだと思いました。もっとも、これは日本の多くのカルチャー誌に言えることですが。

”Black lives matter” ”黒人の命は大切だ” 当たり前で正しい言葉です。 アメリカで度重なる警官・自警団による無抵抗の黒人殺害事件に対してのこの言葉を題にしたプロテストが世界各地で多数行われています。

日本でも東京、大阪、沖縄などで大規模なプロテストが開かれ、多くのカルチャー系メディアがBlack Lives Matterについて取り上げました。日本にも黒人差別は当たり前に存在します。この運動のメリットに黒人の日本人が差別に声をあげても周囲に聞き入れられる機会が増したことがひとつ挙げられます。ただし警察の人種プロファイリングによる高圧的な職質は黒人に限らず、非白人の異国風の見た目の男性全般に適用されます。そして、黒人のアメリカ人は、アメリカ人特権を持ちます。沖縄県警の発表だけでも米軍構成員による凶悪犯罪は1954年5月15日から2015年末までの間だけでも574件発生し、741人が摘発されました。アフリカ系アメリカ人による1995年の強姦事件と2016年の強姦殺人事件では犯人が死刑になりませんでした。入国管理センターで無実のナイジェリア人男性が亡くなる一方、犯罪者はアメリカ人特権で守られ生き延びています。2017年には黒人と白人アメリカ人のYoutuber”Dan RueとNick Josephが沖縄の国際通りで女児誘拐未遂を起こし、その様子を収めた動画を制作したにも関わらず未だに彼らはYoutuberの活動を続けています。Dan Rueのチャンネルのフォロワーは19.8万人です。


一方、入国管理センターでは非欧米人が劣悪な待遇を受け治療を受けられないまま死亡し、東南アジア人が技能実習生制度で奴隷のような待遇で働かされています。今年は東南アジアミックスのリアリティ番組出演者が「途上国とのハーフは生きてるだけで国賊」などとネット上で多くの誹謗中傷を受けた上自殺し、警察と民間人の間ではクルド人男性が職務質問の際に警官に暴行され怪我をした事件が発生しました。旧植民地出身者への蔑視、特に中国系やコリアンの方に対する誹謗中傷と暴力はインターネットをしている人なら誰でも目にしたことがあるでしょう。日本には解決されるべき制度的人種差別問題がたくさんあります。そんな中、米軍基地がある国にアメリカ政府の失態の後始末をさせようと日本在住者に金を出せ、”Black lives matter運動”を支持しろというのは、アメリカ中心的な考えで、アメリカの問題を外国に押し付ける形の植民地支配です。例え黒人のアメリカ人がアメリカ国内で制度的人種差別に晒されているとしても、自国の人種主義を外国に持ち込み、被害者を演じる行為は、もっと長い間その国で差別に苦しむ先住民や旧植民地出身者から告発の機会を奪うことです。(ここで注意しておきたいのは、私が批判しているのはアメリカ人が米軍基地のある国にアメリカの問題を解決しろと説教することであり、非西洋人の黒人の方が日本での差別体験について告発することについての批判ではありません。後者は入国管理センターでの不当な扱いなども含め、もっと注目され解決されるべき問題です。)アメリカの選挙権という特権を持ちながら、犯罪者を沖縄に送り込み続け、アフリカ人、黒人のアラブ人を殺し続ける米軍に黙り続けるアメリカ人と沖縄で子供の誘拐未遂を働いたYoutuberを未だに支持するアメリカのパスポートで守られた人間が日本で”Black lives matter運動”をするのは欺瞞ではないでしょうか。日本におけるアメリカ人主導のBlack lives matter運動は人類の平等ではなく、黒人のアメリカ人が己のアメリカ人特権を強化し、他の有色人種を踏み台にし白人のテーブルにつくための運動に過ぎません。

私はすべての人間が人種に関係なく平等に扱われる社会、カルチャー誌がおしゃれの一環で西洋由来の”映える”差別を消費し、その国でより被害が大きい差別問題を無視または洋風弁当箱のパセリのような扱いをする現実が変わることを望みます。


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