絵や仕事の一作一作の自信は、
「絵や仕事の一作一作の自信は、」
昔の画家でピカソという人がいたのですが、彼はどんどん絵を描きまくって、駄作だろうが傑作だろうが、とにかく考える前に描くのだ。
キャンバスの中で考えるのか?
ピカソはモチーフをしっかりみている。その目はそのモチーフの存在の可能性まで見ているのだ。ほとんど他の者から見たら落書きに見えるくらいでも、それを描く。線に美の確信を感じているのだろう。感動がぶちまかされている。
すごい絵だ。エネルギッシュである。
さて、僕もピカソ先生にならってとにかく描く中で考えることがあります。もちろん、描く前にイメージをします。それでできた絵はまたイメージとは違った絵になっていることはあります。
つまり、キャンバスの中でも創造の作業が行われているのです。塗り込みの中にまた描くという思考の跡が残っています。
それは、人間の手で作りつつ、無意識、潜在意識からの思考もやはり塗り込まれているのです。
絵は、ほとんどインスピレーションに頼ることで不思議な絵が出来上がります。
計画通りにはあまり行かない場合が多いです。
キャンバスの中で起こっているのです。その作業、制作が。
画家は何時間もキャンバスと取っ組み合いをします。相撲のように相手の力士と戦っています。相撲を取っています。それは勝つまでやる相撲のようです。
自分の芯がしっかりしていれば負けることがない。
やり通すことが大事です。達成することもあるかもしれない。
途中で中断すれば、その勝負、制作が毎日の生活の中で続きます。それで一時休戦としながら、描き方を戦い方を思考するのです。
だいたい、タブローを描くのに、作品を一作完成するのに8時間くらいはかかるのではないでしょうか。もっと早い人もいるかもしれません。もう、そうなってくると信念です。その信念がないと途中で負けてしまいます。でも、また制作に向かえばいい。制作と向き合えばいいのです。
ピカソ先生にしても皆さんでも仕事や制作、音楽を演奏したり作曲したり、やはり最後は続けるか、完成するまでの信念があるかが一作の作品が出来上がるのではないでしょうか。
やはり、やりきる。ことで自信ができてくる。何かをやり通すのは大変です。極めるのは大変、または究めていく道も大変です。
でも、絵なら一作描けばそれで一つの区切りを終えたことになります。それで終わりです。それが傑作であろうと、駄作であろうと、それはやりきったという自信になって残っていきます。
作品を描ききるというのは大事なことのように思います。
仕事もそうです。
自信を作るという意味で、絵を描くという行為はいいレクリエーションになると思います。
いきなりピカソのような絵を描けるわけではないでしょう。
でも、一作一作つづけて積み上げていくうちにそのアイデアが出てくるかもしれません。
今の美術、絵画は少しの技術とアイデアがあれば面白い作品ができることがあります。
ピカソのような発想もあるかもしれません。
あなた自身のアイデアを具現することで、仕事も、趣味も、絵画制作も、音楽の演奏も、面白いものができるのではないかと思います。
ほんのちょっとのアイデアが傑作につながるでしょう。
そのためには数をこなし、一作、一作、続けることでいいクリエイティブができると思います。
ここまで読んでくださり感謝します。
ありがとうございます。
2020年8月
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