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不幸鳥
2018年10月27日 21:49
創作です。火を食らう男がいる。それは、所謂曲芸としての「火食い」などではない。正真正銘、食事としてだ。それが何故食事として成り立つのかはわからない。もしかしたら彼は人間ではないのかもしれない。しかし、そんなことは些末なこと。言及すべきはそこではない。火食い男曰く、熱ければ熱いほど旨いという。ライターの火はインスタントな味がして、マッチの火はおやつのようなもの。原始的に起こした焚き火は暖かみの
2018年10月10日 16:34
ひと月以上更新が途絶えましたが続きです。まだ続く。 天使と過ごし始めて一週間。過程をいきなり飛ばしたのはその間特筆すべきことはなかったからだ。相も変わらず傍に貼り付かれて説教される毎日である。そうやって過ごす時間の中、俺はあることに気付いた。「思い出した。じいちゃんはボケてたから、よくうちを脱走していたんだけど、一回だけご近所の人にも家族のみんなにも見つからなかったときがあった」そうやっ