狩野さん 母と30年ぶりの再会part14

社長、息子さんにも確認を取り、母と時間を合わせて狩野さんに会いに行っくことになった。
訪問する前に、狩野さんに何がいいかなと言いながら二人で買い物しプリンとリンゴを買った。
母と訪問した時に 狩野さん今排便が出て事務所に電話したところだという。
てきぱきと排泄介助をし、母と狩野さん30年ぶりの再会となった。
母「わーー!狩野さん久しぶりです!また会えてうれしいです」
狩野さん「すみませんな、私なんにも覚えていなくて」
母「いや、いいんです。30年前で覚えていなくて当然だから。お元気そうで嬉しい!元気でいてくださいね」と母も嬉しそうだった。 
私も嬉しかった。
母にはいろいろと迷惑をかけてばかりで、いくつになっても子供のままの自分で申し訳なくなる。
私には、気持ち程度のことしか親を喜ばせてあげられてないけど、母が喜ぶことを少しずつでもしていきたいと思う。40歳前にしてようやく思えるようになってきた。
私が仕事をして自分の力で生活をしていくことが母にとって一番の安心だと思う。
この仕事をはじめてから、少しずつ周りが見えるようになり人に優しくできるようになった。
両親も私に優しくなった。

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