マガジンのカバー画像

エッセイ、よみきりばなし

7
よみきりばなしは6割エッセイ、4割おもいつきです笑 自分の中ではエッセイとフィクションの境界線があまりないため同じマガジンにまとめています。 この世はフィクション☆
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

【エッセイ】ちっちゃいありんこをじっとみつめてみた

ちっちゃいありんこが、 家の前のコンクリートをいっぴきであるいていた。 とってもちっちゃくて、かわいい。 じっとみつめてみる。 こんにちは… ありんこは、わたしのあいさつにも無心であるいている。 いっそうのことじっとみつめてみる。 すると、 彼は触覚を使ってなにかを感知しながらあるいていることがわかった。 触覚が彼のセンサーなのだろう。 にんげんでいう直感なんだろうなあと感じられた。 彼は、この触覚をたよりに生きている。 すごいなあ、 わたしはまだ直感オン

棚にあげて氣づきあり〜咖啡の香りとともに〜

私は毎朝同じ豆のコーヒーをいれる なぜか毎日味が全然ちがう ある日は酸味が強く ある日は渋みが強かったり ある日はけっこう苦かったりする たまにとってもおいしいのが入ったりする しかし面白いもので 単品でのむにはつらいものでも 何か特定の 「おやつ!」 とあわせてのむとベストマッチだったりする ふむふむ 学びあり、とぴーんとくる 人間も毎日いれるコーヒーのようにコンディションは異なるし どんな人だってかならずぴったりくる仲間、場所はある そうだよなあ そんなこ

【読切小説】ほのかに流れ込む慕情〜中央分離帯にて〜

ここの信号は長い。 待ち時間も長いし、物理的距離も長い。 しかし、渡れる時間は短いという不条理な信号だ。 私はゆったりと周りを見渡しながら歩くのが好きだ。 今日はその信号もうっかりゆったり渡っていたら、 まだ半分も渡っていないのにもう信号が点滅し始めた。 あっ。焦らされるのいやだなあ。 小走りで真ん中のシマまで移動する。 シマ、といってもそれは私や私の周りがそう言っているだけで本当の名前は知らないのだが、信号の物理的距離が長く、かつ渡れる時間の短い信号にはよくある場所

【エッセイ】もやしわすれ

今日、昼ごはんはラーメンだった。 あ、実際今、午前0時47分、 つまり深夜に書いているので昨日の昼ごはんになるな。 うっかり。 母が作ってくれる食事。 何とありがたいことか。 ほんとうにありがとうございます。 つるつるっとめんをすすった。 おや? なんか食感がコンニャクっぽいような、冷麺のような。 スープはとてもおいしい。 なんだか麺とスープがややミスマッチかなと思いながら食べていたら、 ゆでている時にふっとうがやんでしまったので、 再ふっとうするまで熱していたらしい。