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エッセイ、よみきりばなし

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よみきりばなしは6割エッセイ、4割おもいつきです笑 自分の中ではエッセイとフィクションの境界線があまりないため同じマガジンにまとめています。 この世はフィクション☆
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記事一覧

【エッセイ】深夜ー自己という枠を越えた感性を感じるー

深夜一時を過ぎていた。 え〜、もうこんな時間かあ。 なんかたまらんなあ。 妙な寂寥感と、 静かで自分の奥深くから感じる「これだな」と言う感情。 「これが自分のありのままの姿の一部なのだなあ」と。 つまり、 なんだか今の状態が自分に「あてはまってる」「しっくりくる」というような生の状態。 余計な感情から遠く離れ、心はここにないかのよう。 深夜だから感じる特別な静寂。 静寂の中で見出す自己。 だから深夜はやめられない。 この夜ならではの静けさが、好ましいのだ。 こんな

【エッセイ】熱帯雨林湿度マイルーム

ふと、 湿度計をみたら70%をゆうにこえていた。 俺の部屋は、湿度が勝負らしい。 65%をこえたらアウトで 70%をこえたらも〜知らんというそうな。 カビはえるぞ、とな。 けさの湿度は俺がこの部屋に来てからはじめてだ たぶんな。 おれにとっては快適なんだがな この鉄筋でできた住宅にとっては不都合なのだろう。 つーてもよ 人間、ほとんど水からできとんのやで 家って、人間の住むところだろ? 家にあわせて除湿するって、おかしくねえかな。 むかしは木造住宅だった

【エッセイ】ちっちゃいありんこをじっとみつめてみた

ちっちゃいありんこが、 家の前のコンクリートをいっぴきであるいていた。 とってもちっちゃくて、かわいい。 じっとみつめてみる。 こんにちは… ありんこは、わたしのあいさつにも無心であるいている。 いっそうのことじっとみつめてみる。 すると、 彼は触覚を使ってなにかを感知しながらあるいていることがわかった。 触覚が彼のセンサーなのだろう。 にんげんでいう直感なんだろうなあと感じられた。 彼は、この触覚をたよりに生きている。 すごいなあ、 わたしはまだ直感オン

棚にあげて氣づきあり〜咖啡の香りとともに〜

私は毎朝同じ豆のコーヒーをいれる なぜか毎日味が全然ちがう ある日は酸味が強く ある日は渋みが強かったり ある日はけっこう苦かったりする たまにとってもおいしいのが入ったりする しかし面白いもので 単品でのむにはつらいものでも 何か特定の 「おやつ!」 とあわせてのむとベストマッチだったりする ふむふむ 学びあり、とぴーんとくる 人間も毎日いれるコーヒーのようにコンディションは異なるし どんな人だってかならずぴったりくる仲間、場所はある そうだよなあ そんなこ

【読切小説】ほのかに流れ込む慕情〜中央分離帯にて〜

ここの信号は長い。 待ち時間も長いし、物理的距離も長い。 しかし、渡れる時間は短いという不条理な信号だ。 私はゆったりと周りを見渡しながら歩くのが好きだ。 今日はその信号もうっかりゆったり渡っていたら、 まだ半分も渡っていないのにもう信号が点滅し始めた。 あっ。焦らされるのいやだなあ。 小走りで真ん中のシマまで移動する。 シマ、といってもそれは私や私の周りがそう言っているだけで本当の名前は知らないのだが、信号の物理的距離が長く、かつ渡れる時間の短い信号にはよくある場所

【エッセイ】もやしわすれ

今日、昼ごはんはラーメンだった。 あ、実際今、午前0時47分、 つまり深夜に書いているので昨日の昼ごはんになるな。 うっかり。 母が作ってくれる食事。 何とありがたいことか。 ほんとうにありがとうございます。 つるつるっとめんをすすった。 おや? なんか食感がコンニャクっぽいような、冷麺のような。 スープはとてもおいしい。 なんだか麺とスープがややミスマッチかなと思いながら食べていたら、 ゆでている時にふっとうがやんでしまったので、 再ふっとうするまで熱していたらしい。

【エッセイ】 土曜日の朝。

土曜日の朝。 今日はいつもより遅く起きよう、と昨夜寝る前に思っていた。まあ、昨夜と言っても時間的には深夜12時はとっくに回っていたので、昨夜とは言えないのだが。 しかし、慣性の法則と言うやつか?惰性というやつか? とにかく、平日と何ら変わらない時間に眼が覚めた。 ちょっともったいないなあという気持ち、習慣って怖いなといううっすらとした驚きを帯びた気づき。自分、えらいなあとちょっとほめたくなる気持ち。それらがいろいろミックスされて妙な気分になった。 なのでとりあえずトイレに行