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馬
最近見たテレビの中で、お米が炊けるトースターというのが紹介されていた。
トースターに入れる専用の窯があり、それでお米を炊けるというものだ。凄い便利だな、これがあれば炊飯器要らないじゃんと思った。
もし私が一人暮らしを始める時にこれを見つけていれば、私は炊飯器を買わなかっただろう。
もちろん炊飯器でしか出来ない事もあるだろうが、私からするとそれを抜きにしてもお金と場所の節約になる気がする。
私は絵馬を集めている。神社に行くと必ずこれを買い求め、願い事を書いたり奉納せずに自宅に持って帰ってしまう。
理由としては神社によって特徴的な絵柄や、形をしているのが面白くて集め出したのがきっかけだ。
絵馬とは、ご祈願やお礼参りの際に神社に奉納する絵を描いた板のことだ。
何故絵馬に「馬」という文字が含まれているのかと言うと、元々は本物の馬を奉納していたらしく、その代わりにという事らしい。
昔から馬は「神様の乗り物」と考えられ、神様が願いをかなえに人間のところにやってくるときには馬に乗ってやってくるとされていたそうだ。そのため、人々が願をかけるときは神様に馬を奉納するのが習わしだったという。
しかし、古代より馬は非常に貴重かつ、神社に馬を奉納した場合はその餌の費用も祈願者が持たないといけなかったらしい。
そこで本物の馬を寺社に献上出来ない人たちが代わりの物をということになり、それが現在の絵馬という形になったそうだ。
何かが出来ないから、代わりにこれをやろうとか、これはあれの代用に出来るという考え方は、世間的にはあまりよくない事とされている気がする。
中途半端とか器用貧乏とか、そんな捉え方をされている気がする。
しかし、現代社会において最初に書いたトースターや絵馬のような存在というのは、世間一般に普及しており、かつ人々の実生活に大きく貢献している。
私は結構中途半端、かつ器用貧乏な面がある。そういう人間からすると、これらのトースターや絵馬というのは希望の星に見える。
私もいつか彼等のように輝ける時がくるのだろうか。
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