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えんぴつ

最近友人がP Cを使わなくなったという。

前はよく使っていたらしいのだが、タブレットやスマホで必要なあらゆる事が出来る様になってしまい、逆にPCでしか出来ない事というのが無くなってしまったそうだ。

そうなると軽くて持ち運びの出来るタブレット端末の方が便利になり、PCの使用頻度が減っていったらしい。


この前図書館に行った時、図書カードの有効期限が切れていたらしく更新作業をした。

その際鉛筆を使って必要事項を記入していたのだが、そういえば久しぶりに鉛筆を使ったなと思った。

家に帰って文具入れを漁ってみると、筆記具類はボールペンとシャープペンしかなかった。

私は普段鉛筆を使う場面では、シャープペンを使う。鉛筆は使えば削ったりする必要があるが、シャープペンはその必要は無く専用の芯を買えばいいのだ。経済的にも優しい。

そうなって来ると鉛筆の出番が無くなっていき、結果私の部屋から鉛筆は無くなってしまったのだ。


時間が経ってくると段々使わなくなってくるものがある。それは日々新しく便利なものが続々と登場し、古い物とどんどん取り変わっていく。

悪い事では無い。むしろいい事だし、それは私達の日常は便利になっていく。

では古いものは淘汰されていくのかと言うと、そんなことは無い。


鉛筆には鉛筆にしか無い書き味や、持った感触、その場所にあった雰囲気を持っているし、PCにしか出来ない仕事は私の知らない所でごまんとあるだろう。(むしろそちらの方が多いだろう)


こう考えると、世の中に完璧な上位互換を持ったものは存在しない気がしてくる。

と言うことなので、鉛筆を買いに行く事にする。

どこかで必要な場面が来るかもしれない。



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