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日本語教室 カタカナの学習

こんにちは。たまです。 地域のボランティア運営の日本語教室で教えています。

先日のブログ(→15歳の壁 外国につながりのある子どもたち)に書いた、来日したばかりのPくん(フィリピン・15歳)。毎週教室に通ってきています。土曜クラスにも来ているとのこと。よかった! この教室にも少し慣れてきたみたいで、時折ふざけてみたり、笑顔も見られるようになって、嬉しいことです。

ひらがなが一通り終わり、今回からカタカナを練習するということで、わたしが担当しました。 ひらがなやカタカナの指導って、日本語教育能力検定試験でも特に取り上げられていなくて、どうやったらいいのか最初はとまどったのですが、そこはベテラン先生が慣れたもので、教材のプリントをどんな手順で進めたらいいか、アドバイスしてもらいました。

まずは、文字を見て、読み方を覚える

外国人にとっては「記号」でしかない文字。その「かたち」をインプットしながら、発音を結びつけていきます。
まず、50音表を見ながら、読み方を覚えます。 ひらがなは既習なので、ひらがなの50音表と照らし合わせたら、ぱっと全体を理解してくれました。
50音表にはローマ字が付記されているので、最初はそれを見ながら読んでいきます。

次に、わたしがホワイトボードに文字を書いてそれを読んでもらいます。最初は1文字、だんだんと2文字、3文字と文字数を増やしていきます。単語の意味もその時に簡単に伝えます。
読めない文字は時々50音表をチラ見しながら確認。 同じ母音の仲間(イキシチニなど)も意識して見ていきます。いずれ、拗音や活用の時に使うようになるので。
だいたい覚えたら、今度はわたしがランダムに読み上げ、その文字を50音表で指さしてもらいます。カルタのような要領です。その時、ローマ字は隠して見えないようにして、文字の形と発音が結びついているか確認します。

間違えやすい文字

「シ」と「ツ」 「タ」と「ク」 「チ」と「テ」 などが、引っ掛かりやすかったです。 (今回はハ行までの学習でした)

最初に学習目標を確認した

この教室は、毎回先生が違い、指導方法も違うので、学習者はとまどうだろうなと思います。そこで、最初に、今日の学習の目標、目的について確認しました。ちょっとしたことですが、そのことで、集中度が違うような気がします。 学習の途中で時々「もっと練習したい?」「次をやりたい?」と確認しながらすすめました。マンツーマンだとそういう細かい対応ができるのがいいところですね。

気になった点

ベテラン先生から、まずは読み方を教えてあげて、ということだったので、書き方は練習しませんでした。 読み方と書き方、一緒に覚えたほうがいいものか?わかりませんが、「シ」と「ツ」の違いなどは、書き方も一緒に覚えたほうが見分けがつきやすいのでは?と思いました。
それから進度も、2時間でハ行までやりましたが、ゆっくりしすぎかなあ。一気に全体までやったほうが、家で復習しやすいかも?しかし、読み方も書き方も一緒に最後までやるのも忙しすぎる気がするし。基本中の基本だから、じっくりおさえておきたいし。カタカナの読み書きにだいたいどのくらいの時間をかけるものなんでしょうね?

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