日本語教育能力検定試験 アクセント問題対策
こんにちは。たまです。
今回は日本語教育能力検定試験の試験Ⅱ 問題1アクセント問題の試験対策をシェアしたいと思います。
日本語教育能力検定試験の試験Ⅱは、音声を聴きとる聴解問題。
第1問に、日本語を母語としない学習者が発音する文を聴いて、語句がどんなアクセントで発音されたか、アクセント形式を選ぶという問題が出題されます。
音声問題は次々音声が流れてくるので、ちょっとつまづくと焦ってしまいます。ただでさえ緊張してしまう一番最初の問題ですが、これをスムーズに切り抜けて、次の問題に余裕で進めるといいですよね。
アクセント問題は比較的得意だったわたし。今回は、アクセント問題を解くときに、わたしが試験対策としてやっていたことをまとめてみました。
実際の授業で使えるワザではありませんので、あくまで「試験対策」のテクニックとしてお読みくださいね。
音声問題は下準備が決め手
たぶんどんな語学でも、リスニング問題は、音声が流れる前に問題に目を通し、どれだけ下準備できるかが決め手ですよね。 最初の例題の音声が流れている間に、できるだけ下準備をしてしまいます。 アクセント問題は、以下の3点をチェック。
1音目と2音目の高低に注目
まず、問題用紙を開いたら、音声が流れる前に、アクセント形式の図を見て、選択肢それぞれの1音目と2音目の上がり下がりをチェックします。 たとえば 「平成28年度 日本語教育能力検定試験」の問題1 1番 ※試験問題とCDをお持ちの方は聴きながらご覧ください。
「休み時間」の発音を聴きますが 選択肢は aとbは、1音目が高く、2音目が低くなっています。 cとdは、1音目が低く、2音目が高くなっています。 なので、自分の頭の中で
 ̄_ やす
_ ̄ やす
と発音(ハミング)してみます。
そうしてから音声を聴くと、自分の音程が頭に残っているので、聴きとりやすくなります。
この問題はそういう意味では2択なのでわかりやすいです。 問題によっては、最初の2音でほぼ特定できる場合もあります。 そして、やってはいけないのは、問題文を頭の中で音読してしまうこと。 頭の中に自分の音程が残ってしまい、自分のアクセントに惑わされてしまいます。脳は無意識のうちに自分のアクセントに寄せて聴いてしまうのです。 なので、問題文は目で見て文字として認識するだけで音として読まない!という練習をしました。
また、アクセント図に合わせて自分で発音してみる練習も、自分で思い込んでいるアクセントを壊すために役に立ちました。
最後の2音の高低をチェック
次に、最後の2音の上がり下がりをチェックします。
最後の2音が上がって終わるのか、下がって終わるのか、平らなままなのか、まずはアクセント図で見ておきます。
この問題の場合、「やすみじかん」の「か」「ん」ですね。 bとcは高→低と、同じ動きです。 aとdは平らですが、第4音の高さが違います。
ここまでチェックしておくと、最初の2音で特定されている選択肢のうちから、後半の音の変化でだいたい正解がつかめます。 7音、8音などの長いフレーズで、もし途中が聴き取れなくても、最後を押さえておけば大丈夫。 音声は2回流れるので、2回目の音声で確認する感じです。
拍で聴きとる
拍を意識して聴き取る。わたしはコレに気をつけるようになってから、正解率が上がりました。
特に、7文字、8文字の長いフレーズや、促音・撥音・拗音・長音が入っている場合、拍で聴きとらないと、問題文の文字と、アクセント図の数字が合わなくなってしまうことがあったのです。
たとえば、上の問題「やすみじかん」の場合、「かん」を1拍で聴いてしまうと、アクセント図の5番と6番で迷いが生じます。 拍を聴きとるためには、最初に、アクセント図の番号に合わせて問題文のフレーズを書き込んでおきます。
特に、促音・撥音・拗音・長音があった場合、それをチェックします。 「四文字熟語は」とか「タンドーリチキン」とか、8音くらいの長さで、促音・撥音・拗音・長音などが入っているものが要注意ですね。 慣れてきたら単語の区切りにも気をつけます。 たとえば「たたみの部屋が」というようなフレーズの場合、「たたみ」「部屋」の単語部分だけでも注意して聴き取ると聴きやすいです。
最後に
わたしは働きながら独学で受験勉強をしていたので、できるだけ効率よく得点が取れる方法を常に考えていました。音声問題にあまり時間がかけられなかったので、裏技的なテクニックですが、こんな感じになりました。 アクセント問題は音感などセンスが問われると聞きますが、音声と言えど「日本語」に関する問題。自分が持っている日本語の知識もフル動員して問題にあたっていくうちに、自分なりの問題の解き方が見えてくるのではないかと思います。 参考になれば幸いです。 それでは、また! すべてがうまくいきますように♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?