フラワーカンパニーズが歌う真理にしびれていたことを思い出した

フラワーカンパニーズというバンドをご存知ですか？結成30年を超えても、ワゴンで全国をひた走って、ライブライブライブ！！パワフルなおっさんたちのカッコいいバンドです

(フラワーカンパニーズ公式ホームページより)

いつも誰かの影響で聴く音楽は変わっていたのに、好きになったきっかけをいまいち覚えていなくて、気付いたら1人どっぷりハマって、鈴木圭介氏の書く詞の世界に胸を熱くして無駄に燃えていたのが23歳とかそこらへん

歌に出てくるその人は、いつも苦しみもがいていて、もう自分はなんてサイテーなんだとか、なんもねーなーとか、東京タワーってかっこいーなーとか、恋っていーよなとか、どシンプルに心のうちをガツガツ削り落として、そのカケラたちの舞い上がる粉塵の中で汗まみれで叫んでる

暑苦しいことこのうえない

でも、そんなサイテーな自分を笑いながら、これもサイコーじゃねぇか、奥歯噛んで踏ん張っていこーぜって笑ってる

「夢がなくて金がなくて未来が暗くても

友がなくて彼女がなくて体が弱くても

へいへいほーへいへいほーへいへいほー

奥歯噛んで噛んでゴー」　　(東京タワーより抜粋)

もう究極にレリゴー

サイテーにダメでもいーんだよ、見栄張って笑っていくんだよ！っていうこの思想、ひいては仏教の真理にたどり着くんじゃない！？

ディズニー映画ではキラキラしすぎて気恥ずかしくて、勇気をもらおうにも画面を直視できないっていう人は、フラカンを聴いたらいいと思うんだよ

いろんな歌があるからさぁ

ゴキブリがすごすぎるとか、よさほいよさほい盆踊りとか、恋をして朝が来たとか

RADWIMPSが森の中の静かな湖だとしたら、フラワーカンパニーズは万華鏡の中(例えへたくそか)

とりわけこのアルバムが大好きで

フラカンのいちばん有名な曲「深夜高速」が入っていて

「生きててよかった　生きててよかった　生きててよかった　そんな夜を探してる」

めちゃくちゃインパクトあるサビに何回泣いたかなあ

ガンが治って、通院で定期検診を受けた帰り、失った味覚や唾液はもう元どおりにはならないかもしれないってお医者さんに言われた時、運転しながら泣きながら歌った

一番覚えてるのはそのシーンで

それでも同じアルバムの「初恋」という曲のかわいらしい詞とメロディに、恋がしたいなと思わせてもらったり

一人で考える時間だけは売るほどあったあの頃、奥歯噛んで、グッと踏ん張って、がんばってきたよなあ

おいお前、サイコーだぞ！！

そんな気持ちになりたい中年の皆様は、今改めてフラワーカンパニーズを聴くといいと思います　いじょう