印象的な瞳をもつ彼女の話

例えていうならヤマイヌの姫
ジブリ映画に出てくるヒロインによく似た
恵まれたプロポーションに
一目で理髪だとわかる大きな鳶色の瞳

見た目の印象とは少し違う
明るく軽くチャラく、黄色いエネルギー
その真ん中には一筋、それでもやはり
まっすぐな青が通っている

なんでもそつなくこなしているように見える
見えるというか、見せている
この人は本当に自分をよく知ってるのだ

何が得意で、苦手で
どんな風に振る舞うことが正解か
求められるものは何か
今自分が欲しいもの
一緒にいたい人

だから、求められていないものは
決してその場で広げない
それで誤解されることも数々あったろうと思う
その用心深さはともすれば
人を簡単に自分のエリアに入れない要素にも
なり得ただろうに
足取りの軽い黄色いパワーで
どんどんネットワークを築いて行く

しっかりしたお姉ちゃんであることが
これまでどんなに彼女を傷つけて来ただろうか
けれども同時に、そのことが彼女にまっすぐな青い芯を作っていて
コツコツ努力の土台を作っているんだろうな
とも思う

何年も前につけていたつぼみが
今少しずつほころびかけていて
かたく握りしめていた彼女の手も
やわらかくひらきつつある

広げた手のひらにそっと乗せるのはきっと
母と子の笑顔とぬくもり

@hoikushimaichi

ともだちの紹介文を書きました