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広がる海洋プラスチック

生態系や人間の健康にまで影響を及ぼす海洋プラスチック問題ですが、現状はどうなっているのでしょうか?

コネチカット大学の研究によれば、人間がほとんど住んでいない南極や北極でもマイクロプラスチックが発見されているほど、海洋プラスチックによる海洋汚染は地球規模で広がっていると言います。

陸上から海洋に流出したプラスチックの発生量を調査した研究によれば、ゴミの発生量ランキングでは上位を東・東南アジアの国々が占めていました。

1.中国 353万トン/年
2.インドネシア 129万トン/年
3.フィリピン 75万トン/年
4.ベトナム 73万トン/年
5.スリランカ 64万トン/年

この調査からは、中国が圧倒的にプラスチックゴミを排出していることがわかります。

ちなみに、同調査では、アメリカのプラスチックごみ発生量は11万トン/年で20位、日本は6万トン/年です。

それだけ聞くと、日本のプラスチックごみの発生量が少ないように考えてしまいますが、実は、日本は年間150万トンのプラスチックごみを海外に輸出しています。つまり、自分たちはプラスチックごみを出していないのではなく、見えないところで処理しているということです。

さて、プラスチックゴミの内訳はどうなっているのでしょうか?

プラスチックごみの内訳を数字で見みると、『漁網、ロープ』が重量で、41,8%、容積で26,2%と一番多く、飲料用ボトルが個数で38,5%で最も多いことがわかります。

プラスチックごみと言いますと、ゴミ袋やプラスチックストローをイメージしがちだと思いますので、この結果は意外だったのではないでしょうか?

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