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【あややノート】第30回 先の見えない道をどう進む?

こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。あややnoteも第30回。もう2年半も続けてきたんだなーと少ししみじみしています。今日は、将来の予測ができない「VUCAの時代」を生きるということについて考えたことをお話させてください。

先が見えないことを体感した

つい先日、1人で八丈島の植物公園の中を歩きました。ちょうど台風が過ぎたところで、人気もなく、曇り空。風もゴウゴウ吹いていて、木々もザワザワと揺れているような日でした。

普段は一人で山道を歩くのも全然平気なのですが、この日はちょっと足がすくむような感覚がありました。舗装されていて行き先がわかっている道は迷いなく進めたのですが、少し暗くてどこに進むかがわからない道への恐れがとにかく強く。

10歩くらい歩いて「やっぱりやめよう」と引き返そうとして、でもやっぱり「行ってみたい」という好奇心やワクワクもあって。恐れと好奇心の間で闘いつつ、最終的には「いやいや、公園の中だし。行ってみたらきっと面白いだろうし。」と自分の恐れをなだめて、なんとか進むということを繰り返しました。

なかなか先に進めなかった道

「先の見えないことへの恐れ」を実感した経験だったのですが、この感覚って「VUCAの時代を生きる怖さ」につながるなーと思ったんです。

私自身の「先の見えない道」

元々正社員だった仕事を契約社員に変えて、他の時間をHUG for ALLに費やしている今は、ちょうどこの先が見えない道を歩んでいるようなもの。そこには今回感じた恐れと似たような感情があるような気がします。

もちろんその道を行くことへのワクワクもあって、「この道がどこに続いているのか見たい!」という気持ちもあります。だからこそ前に進んでいるけど、でもやっぱり恐れもある。

そっか。VUCAの時代を生きるって、こういうことなのか。なんかそんなふうに、自分の中で腑に落ちた瞬間でした。

ワクワクを持てるか・持てないか

同時に感じたのが、先が見えない道を行くときに、その先にワクワクがあるのか、それとも恐れしかないのかで、全然気持ちが違うということ。

「こっちに行ってみたい!」「この先にある景色を見たい」そんなふうにワクワクする気持ちがあれば、先が見えない道を行く不安や恐れがあっても、前への「一歩」を踏み出しやすくなるし、その道を行くこと自体も楽しめるような気がします。

でも、ワクワクする気持ちがなくて、「進んで大丈夫かな」「危なくないかな」みたいな不安や恐れしかなければ、やっぱり足は止まってしまうし、引き返したくなったり、やめたくなったりしてしまう。多分道中も不安でいっぱいで、楽しむ余裕なんてないだろうなとも思います。

これからの時代はどうせ先が見えない道を歩む時代。せっかくなら、やっぱりワクワクをもって前に進みたいなと思いました。

ワクワクを持つために必要なこと

ワクワクをもって自分で道を進んでいくこと。それができることが「これからの時代を生きる力」で、そのために必要なのが「安心できる居場所」なのかなぁと、最近改めて考えています。

先日、NHKスペシャルでアタッチメントをテーマにした特集がありました。

番組の中で「自分が保護されているという安心感をもてて初めて、人は外の世界に探索に出ることができる」という「アタッチメント」という考え方が紹介されていたのですが、これは、私たちの思う「安心できる居場所」そのものだなーと思いました。

「おもしろそう」「やってみたい」そんなワクワクをもって、自分の道を決めて、前に進む力を持つには、「安心できる居場所」が不可欠。個人的には感覚的に信じてきたことですが、理論的にも裏付けられていることなので、改めてここはちゃんと勉強したいなと思っています。

「自分で決める」勇気を持つこと

新たな道が自分の前に見えてきたとき、恐れや不安ではなくワクワクに目を向けて、流されずに自分で決めること。書いてしまうと簡単なようですが、それがいかに難しいことか、実は私自身も今、身をもって感じています。

でも、私は恐れや不安ではなく、ワクワクをもって道を選び続けていきたいし、そんな人生を送っていきたい。そして、子どもたちにも同様に、ワクワクをもって自分自身で道を選び取っていってもらいたいと願っています。

子どもたち自身に、自分自身のワクワクに気づき、自分を信じて、自分で道を踏み出す勇気を持っていてほしい。そのためにも、子どもたちが「安心できる居場所」をしっかりとつくりたい。

私自身が「こうありたい」と願うことと、子どもたちに願うことって、実はやっぱり根っこは一緒で。自分自身もこれから挑戦していきたいことだからこそ、子どもたちと一緒に私自身も、HUG for ALLという団体も、成長していきたいなと思います。これからも応援いただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

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