【HUGノート】「特別感」と「わくわく」
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。6月の「あそびクエスト」はここ最近で一番、いろんな年代・特性の子どもたちがそれぞれに夢中になった時間でした。
今回使ったのはこちらの「ぷにょぷにょアクアリウム」という商品。インクを型に入れて、専用の粉を溶かした水のなかに入れると、固まってぷるぷるになるという不思議なキットです。
普段は日常的な素材を使ったあそびクエストが多いのですが、こういう「特別感のあるもの」って、やっぱりワクワクするのか、子どもたちの反応が全然違いました。今日はそんな子どもたちの様子をレポートします。
手伝って、欲しいものを確保!
みんながまなびクエストに取り組んでいる間に、こっそり準備を始めたら、なんと小6のみさきちゃん(仮名)が、目ざとくその様子を見つけて、「何してるの?」と近づいてきます。
「あそびクエストの準備だよ」というと、目をきらーんとさせて「え、手伝う!」と隣に座り込んだので「じゃあこれ開封してくれる?」とキットの開封をお願いしました。こういう創作あそび系が好きなみさきちゃんは、中に入っているものを点検しながらわくわくが募ってきたようです。「これ全部ほしい!くれる?」というので「ダメだよぅ」というと「ふーん」とすんなり納得。ダメ元でもまずは言ってみるところはみさきちゃんの強みなのかもしれません。
「手伝ったから、欲しいの取っていい?」というみさきちゃんに、「型は3つまで、インクも4つまでね!」と伝えると、真剣に確保するものを選び始めます。「インク5つじゃダメ?」などの交渉も入りますが「みんな使うからダメだよ〜」というと、少しぷーっと頬を膨らませつつ、候補選定を再開。
こういうワークショップのときは「年下の子から選んでいいよ」という方式をとりがちなのですが、「お手伝いしたら優先的に選べるよ」みたいなご褒美型もいいのかも…?毎回でなくても少しそういう工夫をしてみたいなと思いました。
はじめる前の「待ち」タイム
みさきちゃんが開封してくれたセットを部屋の中央に並べて、スタンバイは完璧!あそびクエストが始まる15時まで、ちょっと「待ち」の時間です。
まなびクエストとあそびクエストの間の30分の待ちの時間は比較的みんな自由に過ごします。
この日はすごく暑かったのですが、外遊びが大好きなれみちゃん(仮名)は「お外に遊びいってもいいですか?」と聞きにきて、クエストフレンドと共に灼熱の外に遊びに出かけていきました。
一方しんやくん(仮名)は、なぜか部屋の床に寝っころがって匍匐前進。立って見る景色と寝て見る景色はきっとちがうんだろうなぁ。今度はいっしょに寝そべってみようかなと思います。
いよいよはじめるよ!
今回は珍しく全員が時間になったら部屋に戻って、やる気満々でスタンバイ。簡単に作り方を説明したら、待ちきれない様子でどんどん作り始めました!
「型にインクを入れる→水溶液の中に入れて揺らす→型からはがれる」という細かい工程があるのも、いろんな型や色があるのも、さらに自分で工夫ができるのも、子どもたちが飽きないポイントなのかもしれません。
子どもたちだけではなくて、大人もいっしょに作り始めます。子ども1人に1つの洗面器があるので、それぞれの洗面器の中はどんどんにぎやかになっていきます。
同じ型でも色が変わると全然別のキャラみたい。見本のようにうまくいかなくて少し崩れていても、それもおもしろがりながら、続々と作品を生み出していました。
今回の大成功の秘訣は…?
今回のあそびクエスト、検討チームのスタッフのみんなとは「結構うまくいったね!」と話しています。その理由は以下のようなことが考えられそうです。
もちろん「ぷにょぷにょアクアリウム」という市販製品を使ったことで、単純に子どもにとって魅力的だった、というのは大前提としてあるかなとは思いますが、それ以外にも今後の参考になりそうな要素はあるなぁと思います。
参加している子どもたちみんなが集中してあそぶ様子が見られると、私たちもやっぱりうれしい。集中して遊ぶ中でその子の個性や素敵なところも沢山見えてきます。「あそびクエスト」ではそんな瞬間を大事にしていきたいなと思います。
これからも応援よろしくお願いします!そして、子どもたちがはまる、面白い市販製品があれば、教えていただけるとうれしいです。
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