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【HUGノート】ごちゃまぜチャレンジ!

こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。2施設目での活動は、2024年度も継続して対面で実施しています。

今年度の大きな変化としては、中学生の「はたちクエスト」を実施することになったこと。1施設目とはまた状況も違い、子どもたちの姿を見ながらいろいろトライしていくことになりそうなので、こちらは軌道に乗ってきたらみなさまにご報告をさせてください。

今日は2024年度初の「あそびクエスト」で感じた、子どもたち自身の成長と、私たちクエストフレンドと子どもたちが育んできたものについて、話してみたいなと思います。

4月のあそびクエスト

今回のあそびクエストは「ミニゲーム大会+ボールあそび」がテーマ。実は「あそびクエスト」は、毎月子どもの様子を踏まえて、何に今回挑戦したいか?を、検討チームのスタッフみんなで話し合って考えています。

4月は新しくクエストフレンドになる人も何人もいて、子どもたちにとっても新しく担当クエストフレンドが増えたり、「はじめまして」の人がいたり。私たちとの活動の場にずいぶん慣れた子どもたちですが、新しい人が来ることでドキドキすることもあるかなぁという状況を踏まえて、やることを考えました。

考えたポイントは以下のような感じです。

【こんな場にしたい】
■個人ワークみたいなものよりみんなでワイワイがいいかも
■お互い名前がわかるような仕掛けは入れたい
■大人のプレッシャーが強いものより、子どもも大人も一緒に楽しめて、仲良くなれるようなものにしたい
■初回だからこそ、どの子どもも楽しめるようにしたい
■担当以外のクエストフレンドとかかわって、新しく2人のクエストフレンドの名前を覚えるくらいのゴール感

そこで考えたのが、あえて「偶然性」でチームを決めて、いっしょにゲームや活動に取り組むという時間の過ごし方。以下のような感じで場を作っていこうと決めて、チームのみんなで準備を進めました。

■チーム分けのくじ引きでチーム決め
■チームメンバーの名前を覚えるゲーム
■チームみんなでウソ入り自己紹介
■お絵描きリレー
■名札つくりリレー
■名前よびキャッチボール

いざ、くじびき!

さあ、当日のあそびクエストの時間。実はこれまで、子どもたちと担当クエストフレンドのチームを崩して活動することはあまりなかったので、「担当さんと離れて大丈夫かな…」とちょっとドキドキ。

でも、蓋を開けてみると、担当さんと同じチームになると、逆に「イヤだ~、あっちいって!(笑)」と言う子が結構多くて、あれれれ…?という感じ。私が思っていたより、子どもたちは「担当さんと」の場だけではなく、「HUG for ALLとしての全体の場」に安心感を感じてくれていたのかも。

子どもたち同士で「えー、●●といっしょ?!」みたいなからかいはあったものの、スムーズにチーム分けもできて、みんなでゲームを始めました。

テーブルごとに分かれてゲームスタート

ゲームのときの様子

ほとんどすべてのテーブルで、担当さん以外のクエストフレンドと座って話す子どもたち。その場にいるクエストフレンドの名前もゲームで覚えつつ「ウソ入り自己紹介」で盛り上がります。

体も大きくて元気いっぱいのしんやくん(仮名)が実はカレーは好きじゃないとか、好きなものは「恐竜」だと思っていたたいきくん(仮名)が実はカービィとワドルディが好きだとか、短い時間でも発見がいっぱい。ちなみに私は「ワドルディ」を知らなくて、「ワドルビー?」と聞いて、たいきくんに「ワ・ド・ル・デ・ィ!!!」と叱られました(笑)

子ども同士もウソ入り自己紹介で盛り上がります

続いて、お絵描きリレー。これはファシリテーターが読むお題の文に応じて、一人ずつ絵を描いていくというもの。今回のお題はこんな感じ。

1.広場があります
2.大きな木があります
3.花が生えています
4.動物がいます
5.また動物がいます
6.天気をかこう

お絵かきリレー中はどう描く?に興味津々

なかなか自分が「描きたい」と思えるお題が出ないことに癇癪を起こしてしまったたいきくんが、紙をぐしゃぐしゃにする…というシーンもありましたが、最後に「天気」というお題を聞いて「大雨、かく!」と、リレーに参戦していました。

今考えると、自分もいっしょに「お絵かきリレー」をしたかったのに、うまく仲間には入れないことにイライラしちゃったのかな…と思うけど、最後いしょに作品を作れてよかったです!

4チームの作品。右上がたいきくんチーム。

そのあとの名札づくりもリレー形式。名前を書く人、絵を描く人、枠を描く人、デコる人…と、順番を決めて、同じチームになった子ども・クエストフレンドとみんなで名札を作りました。

みんなで作った名札(クエストフレンド分のみ)

最後はみんなでキャッチボール

ゲームの最後は「名前がわかる人にボールをなげるキャッチボール」。4チームに分かれていたのを2チームずつの合同チームにして、最初は12人くらいの小さな輪でスタートします。

いつ名前を呼ばれるか、みんなの注目がボールを持っている人に集まりますが、結構テンポよくキャッチボールが進みます。いい感じに盛り上がったところで「全員合同でやってみよう!」と、最後は全員で大きな輪に。

上は2チーム合同、下は全員いっしょの輪

全員一緒になると、実はボールを届くように投げるだけでも大変!名前を呼んだ人までボールが届かない!みたいなシーンに、子どもたちもクエストフレンドもみんなで笑いながら、わいわい時間を過ごすことができました。

担当さん以外のクエストフレンドともゲームを通して対話ができている姿や、担当さん以外のクエストフレンドともキャッチボールを楽しんでいる姿を見て、子どもたちの「人とつながる力」が高まっていることを、なんだかしみじみと感じました。

また、そうやっていろんな人と繋がりつつ、他のチームにいる担当クエストフレンドの様子を見に行ったり、そこに話しかけに行っている様子を見て、「担当クエストフレンドが子どもにとっての安心基地」になっていることも実感。逆にクエストフレンドが担当の子どもが気になってつい見に行っちゃう…みたいな場面もあって、お互いにつながりあっているなぁと思います。

「じっくり、ひとつずつ」。私たちのバリューの1つでもある言葉ですが、まさに子どもとの関係性って、こうやって作っていくんだなと思います。

月に1回、数時間。それでも、子どもたちの中にも、私たちの中にも、着実に積み重ねているものがあって、それが絆になっていく。これからもそんな風に、活動を続けていきたいと思います。

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