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【HUGノート】一歩、さとるくんを知れたかも

こんにちは、HUG for ALLのあゆ(スタッフ兼HUGメンバー)です。

今回は、小学校高学年の男の子、さとるくん(仮名)との、オンラインでの「まなびクエスト」の一コマをご紹介します。

まなびクエスト」とは、子どもたちの「学ぶ力と自分らしさ」を育むためのプログラムのことです。”まなび”といっても、教科学力を伸ばすことを目的にした学習支援ではありません。対話を通して、子どもたちのまなびに向き合う力を育むプログラムです。また、担当HUGメンバーが継続して関わり、信頼関係を築いていくことも大切にしています。

▼信頼は一歩ずつ

今回のさとるくんも、信頼関係を築いていきたい1人。「まなびクエスト」に顔を出して話をすることは少ない彼ですが、今日もカメラ・マイクオフでのスタートです。
「さとるく〜ん、いる?」などとHUGメンバーの問いかけにも返事がないので、まずは大人同士で話すことに。興味のありそうな話題を取り上げつつ、さとるくんだけに注目が集まりすぎて居心地が悪くならないように会話を続けます。すると…、HUGメンバーの会話が気になるのか、次第にチャットでの反応が返ってくるようになりました。

▼興味を引き出す声がけをきっかけに

HUGメンバーに対して反応が返ってくるようになったところで、
「さとるくんに会うのをすごく楽しみにしてたんだ!」
「前回、ポケモンカードを勉強してくるって約束したから勉強してきたよ!」
「このポケモンカード見て!強い?」
と問いかけると、マイクをオンにして応えてくれるようになりました。

最初はめんどくさそうに応答するさとるくんでしたが、ポケモンのルールを理解していないHUGメンバーたちに業を煮やし、手元のカードを映しながら丁寧に説明してくれる状態に!
ポケモンの特性や技、弱点をよく知っているだけでなく、「事前に相手の知識レベルを確認する・要点を絞り順序立てて話をする」など、説明が上手でとても驚きました!
ついにはHUGメンバーのレベルに合わせ、おすすめの格安デッキ(カードのセット)の作り方まで教えてくれる面倒見の良さ。笑

サムネ

いわゆる“教科学習“ではありませんが、対話を通して「順序だてて考え、分かりやすく人に物事を伝えること、自信を育むこと」ができたこと自体がさとるくんの学びに繋がっているのではと感じています。そして、さとるくんの「好きなこと」を共有でき、「得意なこと」を発見できたことが、何よりうれしいクエストでした!!

まなびクエストという限られた時間の中で、少しでもたくさんの「その子自身の魅力」を言語化して伝えることで、その子自身が「自分の価値を感じる」という体験ができることも、一つの要素として大切にしたいと感じました。

今後も、まなびクエストでの対話を通じ、たくさんの「さとるくんらしさ」をさとるくんと一緒に探していきたいと思います。

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