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【HUGノート】「もっともっと!」が止まらない!?

こんにちは、HUG for ALLのあゆ(スタッフ兼HUGメンバー)です。

今回は、小学校低学年の男の子、こうきくん(仮名)との、オンラインでの「まなびクエスト」の一コマをご紹介します。

まなびクエスト」とは、子どもたちの「学ぶ力と自分らしさ」を育むためのプログラムのことです。”まなび”といっても、教科学力を伸ばすことを目的にした学習支援ではありません。対話を通して、子どもたちのまなびに向き合う力や自分の好きを見つけることを支援するプログラムです。

初めましてで少し緊張…?

こうきくんは、まなびクエストへの参加は2回目。まだこの時間がどんなものなのかわからず、画面越しに初めて会う大人に少し緊張している様子です。

学校でのお勉強やお休みの日にやっていることを尋ねると、ぽつりぽつりと教えてくれました。

「算数では、数や時計をやっているよ。」
「国語では、”緑のヘビの絵”を書いている(?!)よ。」
「体育は”こおりおに”をやったよ。」
「お休みの日はお家で工作をやっているよ。」
「工作ではこんなにかっこいい大きな剣と鞘(さや)を作ったよ!待ってて!持ってくるね!!」
「次はこの箱とラップの芯でタワーを作るんだ!!!」

自分の好きなことに話がおよぶと、どんどん口数も多くなって、テンションが上がってきます。見せてくれた等身大の剣は、牛乳パックや木を使って作成した頑丈なもので、鞘には金のガムテープ!本格的で制作にもすごく時間がかかったみたいだけど、工作の得意なお兄さんがたくさんいるので、教えてもらったのかな。
こうきくんの好きなことが垣間見えた、うれしい瞬間でした。

「次は?次の問題は?」どんどん難問にチャレンジ!

打ち解けてきたところで、算数に挑戦することに。

1問目:
りんごを2個もらった後、別の人から3個もらったら合計は?

「1,2,3…,4?…5?、、、」
りんごの上に数字を書きながら、りんごを数えます。4以上の数字は、知っているけれどまだあやふやなものもあるみたい。でも、自分の知っている数字を一生懸命伝える姿勢は、やる気満々でかっこいい!

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今は、数式を計算しているというよりは、りんごの絵を「1,2,3,4,5」と右から数えることで和を出している様子。
じゃあまずは10までの数をいっしょに思い出してみよう!
Zoomのホワイトボードを使ってこうきくんと音読しながら、1~10までの数字を書いてみました。慣れないタッチペンで丁寧に数字を書いてくれます。何度か繰り返して読むことで、1~10までおさらい完了、準備万端です!

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2問目:
バナナを3個もらった後、別の人から4個もらったら合計は?

タッチペンで数字を書きながら、一緒にバナナの本数を数えます。「1,2,3,4,5,6,7!こたえは、7!」

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自分で答えに到達できた嬉しさからか、正解できてからは、次は?次の問題は?と「もっともっと!」のリクエストが止まりません。何問も反復を繰り返し、10の数字までの足し算はカンペキに!

時間がやってきても、もう1問!と粘って問題を解く、集中力。
1つずつ物事と向き合って、課題を丁寧に解決していくことが得意」で、さらに、「どんどん難しい問題に挑戦していく意欲も高い」。そんなこうきくんの素敵な部分を知ることができた、私自身もとても楽しいクエストになりました。

コロナ禍で、「まなびクエスト」はオンライン上での限られた時間に制限されています。
その僅かな時間の中で発見した子どもたちの「得意」や「がんばり」を、どんな小さなものでも言語化して伝えることで、その子自身が「自分に自信を持てる」そんな体験をしていくことも、一つの要素として大切にしたいと感じました。

今後も、まなびクエストでの対話を通じ、こうきくんの「得意なこと」をどんどん一緒に深掘っていきたいと思います。

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