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【HUGノート】カメラマンになろう!

こんにちは。HUG for ALLのあややです。9月の「あそびクエスト」は、子どもたちが一人一台のiPadを持って、カメラマンになる企画。撮影の仕方にも作品にも、一人一人の個性が光っていたので、その素敵さをシェアしたいと思います!

まずは練習タイム

子どもたちはどのくらい写真撮ったことがあるかな?iPadは使えるかな?そんな確認のためにも最初はお題を出して撮影練習をすることに。

最初に出したお題は「黄色いものを撮ってみよう」。さあ、みんなどのくらい撮影できるかな…?と思っていると、想定以上にみんなそれぞれ、黄色いものを見つけてバッチリ撮影しています。

3年生のたいきくん(仮名)はサインペンの中から黄色いペンを取り出して、地面に置いて撮影。どこから撮るときれいに撮れるか、いろいろ試してベストショットを追い求めます。

1年生のしゅうくん(仮名)はクエストフレンドのかける名札のストラップに注目。変顔をする担当のココミミに大笑いしながらの撮影です。

練習もカンペキ!

「思ったよりみんなバッチリだね」ということで、練習は1テーマで切り上げて、早速自由な撮影タイムをスタートしました。

撮影タイムの過ごし方

この撮影時間をどうやって過ごすか、どこで写真撮影をするかは、子どもたちが決めていきます。クエストフレンドに相談する子もいますが、ほとんどの子が自分の「こうしたい」を伝えて、それぞれでクエストフレンドを連れて撮影の旅がスタート。

自分のホームで飼っている虫を1匹ずつ撮影するところからスタートしたたいきくんは、延々と虫を追い求めて撮影します。

クエストフレンドを引き連れて面白いものを探して歩いたしゅうくんも、やはり昆虫や蝉の抜け殻などに惹きつけられる様子。「ここに抜け殻あるよ」というクエストフレンドの指先を撮ろうと一生懸命です。

担当のよことおしゃべりしながら撮影を楽しんでいたのは中1のまいかちゃん(仮名)。2人でニコニコ笑いながら、撮影スポットを探したり、写真を見たり。友達同士のような2人の距離感が伝わってきます。

「何撮ればいいのー?わかんない!」と言いつつ、担当のおーちゃんとこぼちゃんといろんなものの撮影に挑戦していたのは小6のこころちゃん(仮名)。ぶつぶつ言いながらもいろんなものを、いろんな形で撮ってみようとするのは、好奇心に溢れたこころちゃんならではです。

それぞれの撮影タイム

20分ほどで第一ラウンドは終了。ここで一度部屋に戻って、途中経過報告をして、第二ラウンドの撮影会をしてから、最後の上映会となりました。

それぞれの作品

上映会はみんなで集まり、一人ひとりの写真を全部、スライドショー形式で見ていきます。全部ご紹介できないのが残念ですが、みんなの個性あふれる作品の一部をご紹介します!

しゅうくんは人に興味津々
昆虫と科学に興味があるたいきくん
ボールの撮影&加工にハマる子も
練習の「黄色」にこだわるまいかちゃん

その視点はなかった!

今回のワークショップの中で、特に私がびっくりしたのは、たいきくんとまいかちゃん。

まずはたいきくん。ふと気づくと、なぜかすごい姿勢でずっとビデオ撮影をしているんです。

体が痛くなりそうな姿勢のたいきくん

「たいきくん、どうしたの?」と聞くと「ありだよ!ありの目線。」という返答が。

どうも昆虫の写真を撮っているうちに、「ありの目線で世界を見たらどうなるんだろう」と思い始めたようです。床スレスレにiPadを持って、階段が来ると「ここはワープするの!」と設定を決めて、まるでワープしているかのように動画を撮影。

10分弱の長編作品でしたが「写真は見せなくていいからこの動画を流して欲しい」というたいきくんの強い希望で、最後に上映することに。「音が入ると説明とかあるからダメ!」と、音は流さないのがたいきくんのこだわり。そういうところがとっても素敵だなーと思います。

一方、写真に「絶妙な一言」を書いてみんなを沸かせていたのはまいかちゃん。ぐっと目を引くキャプションは、まいかちゃんのユーモアと個性が存分に発揮されていて、思わず「おーっ!」と言いたくなります。

まいかちゃんのキャプション付写真

クエストフレンドのえのを撮った写真は「私がやりました byえのじぃ」と、なんだか見ているだけでクスッと笑いたくなる一枚に仕上がりました。

こういう言葉を添えるだけで、写真の意味づけが変わるんだなというのは、私も新発見。こういうセンス、めちゃくちゃ憧れます。

あそびクエストにわくわく

こういういろんな発見があるたびに、なんだかわくわくしてしまう私。一人ひとりの違いと個性に、納得したりびっくりしたり。全部は伝え切れないけれど、本当に楽しい時間です。

これからも子どもたちの目が輝く瞬間や、とにかく夢中になってることなどを、丁寧に見取っていきたいなと思います。子どもたちの「好き」や「興味」のタネを見つけて、一人ひとりの豊かな個性を可視化していくことは、私たちの役割のひとつなのかもしれません。

これからもこんなわくわくをみなさんとシェアできると嬉しいです。引き続き、HUG for ALLを応援よろしくお願いします。

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