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「あなたと心つなぎたい」製作裏話 #3

お話

曲の方針が決まったが話が出てこない。出ないときは出ないのだ。この理子ちゃんのキャラが濃いせいもあるのか。リケジョでツンデレ、でも彼のこと思うと乙女。なかなか話を狭めてくるではないか。

でももう話を決めないと曲ができなくなる。ここは何とか話を作ろう。前回の「Re:コンパイル」では理子ちゃんハッキングして彼の心に入っています。今回理子ちゃんとしては彼に入ってきてもらいたい。そう思っていると考えた。しかし彼は理系男子ではなさそうなイメージ。ということは老若男女が普通に使えるちょっぴり理系的なもの。

う〜んと考えて閃いたのかスマホ。スマホならみんな使っている。山に行くと電波が届かず使えなくなる。でもそのとき手を上に上げて振ると電波つかまえるときがある。でも電波じゃ何だか入った感じがしないなぁ。とふと横を見るとWi-Fiのルーターが目に入った。

これ!これじゃんか。Wi-Fiの電波は文系の人でも使うし、パスワードがかかっている。理子ちゃんが彼を許可するのにパスワードを教えるという感じにしたら、ちょうど理子ちゃんがハッキングを仕掛けたのの逆になっていいのではないか。電波は誰とつながっているかどうかわからないあたりも恋を連想させる。それで話を作っていくことにした。

次の日、歌詞を練っていた。電波ならBluetoothでもよいのではと思った。Bluetoothは繋ぐときに「ペアリング」という言葉を使う。まさしくカップル成立だ。それに指輪のペアリングかけたら面白いだろうななんて考えていた。

一度のるといろいろ話は出てくる。彼からの呼び出しを告白の呼び出しと考えるのもいいだろう。彼の方は授業中にうまく行かなかった実験を手伝ってもらおうと思っているだけのようなのも面白い。実験といえば化学実験が多いイメージ。といいうことで、甘酸っぱくない酸っぱい恋を塩酸にかけるのもおもしろい。何だか楽しくなってきた。いい話になりそうです。


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