「会えないの」制作裏話 #2

ドラム

今回Logic内のドラマーのプッシュがすごかった。きっと前回最後の最後でドラムを外したからだ。

ドラマー「風月プロデューサー、僕のドラムだめでしたか？」

風月「いやいや、全然ダメじゃないよ。」

ド「じゃあなんで外したんですか〜？」

風「いやぁ、前回の”金木犀のかをり”は激しいドラムはいらないかな、って最後思ったんだよね。」

ド「ほんとうですかぁ、ぼくがいらないってことではないんですね〜。」

風「楽曲の構成上外しただけだよ。」

ド「それならいいですけれど。」

風「次は頑張ってもらうからね。」

ド「10月の曲はドラムあるんですね！」

風「いやまだわかんないけれど、たぶんあるよ。」

ド「ぜったいですよ〜。やる気ありますんで、よろしくお願いします。」

と言ってドラマーはスティックを振ってエアドラムを叩いて見せた。

こんなことがあったのでまずドラム入れることになった。結構元気よく叩くみたいなので次の曲は元気な曲にしよう。先月の「金木犀のかをり」は静かだったから元気な曲の方がよかろう。次のOLちゃんシリーズは元気な曲になりそうだ。

それから曲の感じは前々から使い所がいまいち掴めていなかったDX7の音を使いたいっていうのもあった。DX7は実はミクちゃんの元になったシンセだ。ミクちゃんをデザインするときにDX7をモチーフにしたのである。DX7の緑色っぽいイメージカラーはミクちゃんの髪色に採用され、DX7の血脈は初音ミクに受け継がれていっているのだ。

ミクちゃんに歌ってもらっている身としてはぜひDX7に活躍してもらいたい。初音ミクNTにはもうないけれど初音ミクV2のスカートに昔のMIDIコネクタが描かれているのがなんとも嬉しい。しかもこのDX7のFM音源のピアノは昔から聴いていた音でとても好きなのだ。

曲を作るようになるまで知らなかったけれど、聴いてきた曲にたくさん使われていたので使ってみたいと思った。田舎者の私に都会的なアレンジはほぼ難しいけれど、FM音源のあのピアノの音ならなんとかできるのではないかと思いチャレンジしてみることにした。

あとは鍵盤楽器で気になっているのがオルガンとエレピ これらを使って音を重ねられないかな。さあ実験ですね。もし破綻していたとしても自分の曲なのでよしとしよう。破綻しないよう頑張らねば。(^^)