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「会えないの」制作裏話 #3

お話

さあ2番まではけっこうすんなり来た。午後休みにするつもりが会社でトラブル、結果お休み返上。そんなことは社会人やっていれば日常茶飯事だ。(そこまででは?(^^;))イレギュラーなことが起きて、計画通りに進まない。そんなことは当たり前なのだ。(そこまでではない?(^^;))だから計画立てるときは少し余裕を持って立てる。

さすができる私。と思っていたら、それを超えるイレギュラーが発生。結果バタバタしてなんとか片付ける。仕事なんてそんなものだ。どっかのボカロPの作曲活動もそっくりではないか。職場でトラブルが発生した時点で少し覚悟していたOLちゃん。だんだん昼をむかえても終わりそうにない。

ということで飛行機の便を最終便に変更。今やスマホでできるのは便利だと実感する。会社にトランクごと持っていくわけにはいかないので玄関に置いてきた。それを取りに行って空港に向かうためにはと最終的に何時にここを出るか計算する。久しぶりの休み、こんなことで彼に会えないなんて悲しすぎる。

チームも、後輩もみんな頑張っている。今朝、起きたときの爽やかさとは裏腹に額に汗しながらなんとか乗り越えようとしている。こんな感じだろうか。途中、手があいているものから取りたいときに食事を取っていたが、今は時間が惜しい。食事を抜いていた。それを見かねて後輩ちゃんが差し入れてくれる。

パンを口に放り込んで牛乳で流し込む。これは刑事ドラマの張り込みの定番メニュー。それでもお腹に物を入れると元気が出てくる。もうすぐお日様が沈み暗くなる。そこまでみんなずっとやっている。それでも終わらない。仕事が今日中に終わらないわけではない。でももう家に帰ってトランクをとってくる時間はない。

最悪着替えは実家にあるのでなんとかする。パジャマは高校の時に使っていたのが捨ててなければあるはず。服は…もうなんとかなるだろう。いろんな計算をしながら仕事をこなしていく。終わりが見えてからの一体感はすごかった。みな集中していた。後輩たちもなんとか頑張って私を帰そうとしているのが伝わってくる。終わってクライアントに送信したときの万歳三唱は自然と出ていた。

「先輩早く!」と促され出ていく。なんとかタクシーに乗ってなんとか間に合うように祈っていた。前回も仕事で彼に会えなかった。また今回も会えない、自分がしている仕事は好きだ。後輩たちにも慕われてやりがいもある。ただ彼に会えない。それだけが辛いのだ。そう思っているうちにタクシーは到着した。降りたとたん、最終便が飛び立っていくのが見えた。あと少しだったのに。

それから帰途につく。

ここまで思いついたのだけれど、そのあと彼女自己嫌悪で暗い部屋の中に膝抱え泣いている姿を思い描いていた。

これどうなの?創造神だって泣いちゃうよ。こんなひどい話を作るなんてなんてひどいのとFFさんたちに言われそう。そして嫌われそう。前回、悲しいところで終わったOLちゃんシリーズだから、今回は笑顔を見たかった。なのになんてざまだ。FFさんがいる神様、創造神失格ですよ。


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