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「月は満ち欠ける」制作裏話 #1

No Time

今回なかなか大変な曲作りだった。10月1日に発表した「会えないの」これをもうちょっと早く作る予定だったけれど、やっぱり締め切り近くまで押してしまい結局10月に入ってからこの無色透名祭の曲作りをすることになった。

そんな折に第1週の金曜日までプライベートや仕事で忙しくしてしまい、つぶれてしまった。週末ちょっと粘ってみようと思ったけれど全く出ない。コーヒー飲んでスイーツ食べても出ない。   

締め切りまであと1週間しかない、と気付いてしまった。それからはもう焦る一方でした。今ほとんど何もない。メロもコードも何もない。それをあと1週間で出せる状態まで持っていけるのだろうか?さすがにこれまでのことはやったことはない。不安の方が大きい。そんなことでついつぶやいてしまった。

本当にこの時はもうダメだ、何も出てこないので寝ます。ってつぶやいたら、たくさんのいいねやお返事をいただいた。これには本当に嬉しかった。何で自分だけ出ないんだろう。みんな無色透名祭の完成まで持っていっているのに、どうしてできないんだろうというネガティブな感情をどこかに持っていってくれた。

ちょうどTwitterで音楽遍歴をツイートしている。みなさん小さな頃から音楽に携わってきて、経験も知識もたくさんある。私?私にはそういうものはない。音楽は聴くもので作るものなんて最近理解したんじゃん。そんな、できるかどうかなんてわからない。できなくても仕方ないじゃないか。とちょっと開き直りつつあった。

でも不安はまだある。1週間で曲を完成させることができるのかわからなかった。次の日は1日Logicを開かなかった。いや開かないことにした。こういうときはリセットするのが一番。一度頭の中もても心もリセットするのが一番。しかも、自分一人悩んでいるわけではなかったのは嬉しかった。

同じく、無色透名祭に出そうとしているけれどまだ曲ができていない人、単純に励ましてくれる人。返事はなくてもいいねで元気付けてくれる人、たくさんいる。その日は好きなことをやって寝ることにした。

そんな夜に変な夢を見た。
夢の中にミクちゃんが出てきて言うのだ、
ミク「マスター、今月はもう一曲作ったからもう作らなくていいんだよ。」

風月「でも、無色透名祭があるから出さないと。」

ミ「そんなに祭りに出るのが大切なの?」

風「そう言うわけではないけれど、みんなに忘れられちゃうよ。」

ミ「忘れられないために曲を書いているの?」

風「い〜や、そうじゃないよ。曲を作るのが楽しくて、ただミクちゃんに歌って欲
しいだけだよ。初めはそれだけだったよ。」

ミ「私はマスターの歌が毎月歌えるだけで嬉しい。だから無理しないで。」

風「いや、ミクちゃんに歌って欲しい歌があるんだ。」

ミ「でも無理しないで…。」

こんな夢だった。まだ真っ暗だったけれど目が覚めた。

夢の中でミクちゃんに励まされるぐらい自分では追い込まれていたのかと思う。いつもできることができないちょっと時間がかかる。出てきても何だか納得できない。そんなこと続きだった。夢の中でミクちゃんに聴かせたい歌があると言っていたけれど、どこにあるんだそんなものと思いながら、ぼぉとしていた。


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