「魔法使いの決心」製作裏話 #5

ストリングス

愛用のLogicにHornの音源がついているのを前回のみっくんロールのときに見つけた。なかなかいい音なので自分としては大満足。私はトランペットやらトロンボーンをあんなにうまく弾くことはできない。だからソフトウエア音源のブラス隊の方が上手なのだ。

その下にStringsなる文字を発見。ということはこれは弦楽器だ。今まで気付いていなかった。実はあるのに「あるよ」って一言も言わないからわからないままだった。Logicだけでなく今のDAWは高性能なので一生かけても使わない機能あるんだろうなぁ。

話を戻そう。単純かもしれないが、今回は暗めの曲なのでベースに頑張ってもらった。いつものようにエレキベースを入れてみた。うん低音が入ると締まるねぇ。しかし何か足りない。なんというのだろう、一瞬一瞬の悲しみをエレキベースは捉えているのだけれど、もっと、なんというのだろう「どうしようもない切ない思い」までは表現し切れていないような気がした。

Cメロ

前回の春のボカコレで曲を聴きに回っていたとき、やっぱり長い曲は聴くのはちょっと大変かなと思った。なかなかいいのだけれど6分超えるとちょっと躊躇してしまう自分がいた。ということはやっぱり3分台の方がいいのかなとおもい、Cメロ入れない方向でいた。前回までに曲を短くする方法はなんとなく習得していたのでここで発揮だ。

ただ、ラスサビに行く前の間奏は入れたい。最後のひと盛り上がりの前に、ちょっと静かな感じが欲しい。ピアノがイントロだけで出番がなかったからピアノで入れてみることにした。静かだけれど力強さはあるフレーズができた。

しかし、この先ラスサビの歌詞はまだ決めかねていた。お話の最後はまだできていなかった。どうしようとつぶやいたところ、たくさんの方に応援してもらったのはありがたかった。本当に嬉しい。曲作りというのは基本一人でやるもので、一人だから出てくるものなのだろうなぁと思っていたけれど、こんなにも楽しみにしている人がいるのなら、なんとか仕上げないといけないと思った。

そのときつぶやいたのが「あ〜出口のない迷宮」というもの。これをCメロの間奏のピアノにのせてみた。そうしたらぴったりだ。あのCメロの歌詞はまさに自分のあのときの気持ちを表していたりする。テリアもこんな感じの出口のない迷宮をさまよい続けているのかと思うとなんとかしてあげないとという気持ちになった。