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「はじめての風」制作裏話 #4

歌詞

しょっぱな女の子振られます。しかもたぶん長いお付き合いの期間があったに違いない。何年も付き合って、もしかして結婚?プロポーズの話かと思ったら別れ話だった。たぶんもう彼の心が変わらないと思った女の子は雨に濡れながら帰る。泣きっ面に蜂です。

もうこれは一人で抱えられるものではありません。親友に連絡してお話しします。親友に言われて心機一転新しい生活を始めることを決めます。辛いことがあったとき、その場所に止まるより新しいところに行った方がいい風が吹きます。

初めはいろいろ勝手が違うので苦労しますが、結局はいろいろやることがある方が辛いことから目を背けられます。親友と相談しながら新しい家を探します。彼との思い出の品はぽいぽい捨てた方がいいです。自分を大事にしなかった人の思い出はいらないですね。

大丈夫、いいところだけ記憶に残ると思います。結局残したいものなどそんなにはない。親友が借りてきてくれた箱バンに思いっきり詰めたら入った。そんなに荷物なかったんだなぁ。

新しい家に運び込んでもまだまだ余裕。今回なるべく捨ててきたので、家具も少ないスカスカな部屋。とりあえず荷物を運び込み、生活できるぐらいの配置を手伝ってくれた親友。以前よりも近くなったけれどそこまで近くない親友宅。

いきなり一人だと寂しいと思ったのか急遽女子会の始まり。明日は日曜日なので遅くなっても大丈夫。お酒も回って彼への悪口を言い合ってスッキリ。夜遅くまで続いた女子会、二人いっしょの布団で寝ます。朝起きたら女子会で散らかった部屋ともう高くなってきたお日様を見て片付ける。

遅い朝ごはん食べて、親友を送り出した後、暖かいので窓を開けると風が入ってきた。心機一転がんぼろうと思う。暖かい風は部屋を通り過ぎるが、彼女の心にも吹いて心地いい。

午後からは、明日出勤するための駅までの道の確認と買い物などのお店の調査。新しい店もあるが古い店も多い。老舗の和菓子屋、新しいカフェ、いつからあるのかわからない時計屋さん。そのたたずまいが小説の中に出てきそうな雰囲気だったので、ちょっと気になる。

私の中の心の時計はあの日いきなり止まったけれど、今音がして動き出した気がする。すべて奪われて無くなった心だけれど、無くなったってことは置く場所ができたということだから、ここに好きなものだけを入れて行こう。誰からも文句言われることはないので、好きなもので埋めていこう。

少し前までは、風が冷たくコートの襟を立てて、風に当たらないようにしていたが、今日みたいな風は心地がいい。新しい店を回りながらどんどん新しい風を入れていこう。心が軽くなったのもわかる。いい風が吹いてきた。彼に合わせていることがストレスだったというのにも気づいた。

こんなに心が軽やかになったのなら、何で早く別れなかったのかと後悔する。自分は色々な人に心配されて何とかここまできた。これからは、自分が助ける方になれたらいいな。

っていう妄想が出てきた。これ歌詞にできるの?(^^;)

つづく


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