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「魔法使いのライバル」製作裏話 #2

ライバルちゃん

ライバルちゃんは冷静で知的、クールで感情を出さない。これだとなんだか冷たい感じだなぁ。本人はそう思っているんだけれど、端から見たらちょっとクスって笑っちゃうような感じがいいなぁ。でもどうしたらいいのかなぁと悩んでもいた。悩みすぎても先に進まないので、まずはできるところから。

ライバルちゃんは相手のあの娘に一目は置いている。テストをやっても1番か2番。自分が2番になった時はやっぱり悔しい。目の上のタンコブ的な存在のあの娘。天然なのに成績はいい。いつも勉強しているそぶりは見せていないけれど成績上。自分と真逆の性格に嫉妬しながらもライバルとしては認めている。

あの娘に何か弱点はないかと探す。クールな彼女がよく観察すると、どうやら恋をしていることに気づいてしまった。 これから魔女になるものにとっては不利以外の何物でもない。唯一にして最大の弱点を見つけたライバルちゃん、ここを突かないわけがない。こんな感じでどうだろうか?

性格

2番の歌詞はライバルちゃんがあの娘にもっと恋に落ちてもらうというもの。そう、恋に落ちてもらって成績を下げ自分が一番になるという作戦だ。しかし、どうするんだこれ?どうしたらお互い好き合うようになるの?

もちろん私にそんな経験はない。あの娘と彼に「両思いだよ。もっと恋して。」なんて言うのもライバルちゃんの性格じゃないし、もっとさりげなくお互いが恋に落ちてしまうにはどうしたらいいのだろうか考えるだろう。ライバルちゃんやりそうなこととして思いついたのは、「彼が他の女の子と仲良くしていたらきっと内心穏やかではないはず。それであの娘にもっと恋の炎を燃やすだろう。」&「それを見ているあの娘が内心穏やかではないだろう。」ということだ。

意地悪だなぁ。好きでもない男の子に近づいていく。成績のためにそこまでするかなぁ。それはそれですごいなとライバルちゃんの生き様に感服する。それで、そのあとの展開はどうしよう?そうそれがいつも物語のラビリンス。はまってしまったら抜けられない。抜けるためには迷宮を楽しむしかないのだ。


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