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「君がすき」制作裏話 #4

王子との対談

風月「王子、ちょっといい?」

王子 「なんでしょう?」

風「今回10年ぶりに地球に来てもらったじゃん。」

王「はい。」

風「それって、あの子に自分の気持ちを伝えるためだよね。」

王「もちろんそうですよ!」

風「それって次の曲でもいい?」

王「えっ、じゃあ今回は好きって言ってもらえないんですか?」

風「いや、私もね。創造神としてそうしたいのはやまやまなのだけれど、あの子全然王子に興味示さないんだよね。」

王「魅力のないものが、10年努力したぐらいではダメなのですかね…。」

風「いやいやいや、星の王子で、イケメンで努力家。普通すぐOKだって。」

王「星の方でも数多いる女性の求婚を退けたのも、彼女がいるからです。」

風「星の方でも大変だったんでしょ。」

王「そうなんですよ。もともと王である父君はこの結婚には反対だったのです。まず父君は今までに前例がないということで、この婚約を破棄し今後一切地球と関わることを禁じようとしたのです。」

風「それは困るね。」

王「それには家臣に助けられました。私があの子と結婚したいのを知っていましたから、進言してくれたのです。」

風「それは王子が今まで努力してきたからじゃない?きっとそういうところ彼女も好きだと思うよ。」

王「神にそう言ってもらえると嬉しいのですが、まだまだ彼女に認められる男になってなっていないからもっと努力しないとです。」

風「いや〜、もう十分だと思うんだけれど、いつも一緒で”すきすき”じゃなくって、一度引いてみたら。」

王「引いたら忘れられちゃいますよ。」

風「ん?でも引く、引くのもいいねぇ。(とちょっと思いついた顔)」

王「何か企んでいませんか?できれば彼女に好きになってもらいたいです。」

風「ふっふっふ、大丈夫、悪いようにしないから。任せておいて。」

王「神よ大丈夫ですか〜。」

ということで一度好き好き王子には引いてもらうことにしよう。でも王子も王子のやり方があるに違いない。ということで、期限を設けた。ある日の日没までにプロポーズの返事をもらえないとみなの記憶を消して星に帰る。

ただ王子は地球大好きですから、地球がまた戦争や環境問題でおかしくならないように少しだけ星の科学力を置いていくことにした。それを細工するのに時間がかかった。この時間で女の子が恋心を芽生えさせるというのはどうだろう。うん、悪くない。(^^)

思いつくと一気に出てくるものだ。こんな感じだ。

王子はもう彼女から好きになってもらえなかったと思い、地球をあとにすると決意する。その次の日から人類の星の記憶を一切無くす。ただきれいに記憶だけ消すのではなくて、地球の問題が起こらないようにして星に帰る準備をした。

星の王様と約束した日時はせまっているが、なんとか後始末を終えて星に帰るためUFOに乗る。すべてのUFOが学校上空に集まりそこから星に帰っていく。UFOが地球から去ったあと、王子は最後彼女の顔を見てから帰ろうとする。

だが、窓際の彼女はいない。諦めてUFOを飛ばす。その瞬間です。その瞬間です彼女からの「すきです」の叫び声。いちどUFOは飛び立ってしまうが、乗組員、王子含めて笑顔になる。UFO慌てて戻る。UFOが着陸するまで待てない。飛び降りる王子、下で手を広げ待つ彼女。夕日が二人を照らす。なんとか間に合う。

どう、王子?これならいいんじゃない?男の子に興味のない彼女に好きになってもらうのにはこれぐらいしないとだよ。こんな話は一気にやってくる。チラシの裏に書き殴り世界は出来上がる。物語の神様、今回もお話を授けてくれてありがとうございます。(^^)


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