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「ひまわりの夏」制作裏話 #2

曲調

曲の感じをどうするのがいいかと思っていたけれど、実際晴れて気温の上がった昼下がりに歩いてみた。やはり圧力を感じるようなお日様に悲しいことが重なると歩き方はゆっくりになる。ということで今回自作の曲では遅めのテンポ90です。

今のボカロ曲と言ったらテンポが速めの曲が多い。だか私にテンポを速くしてあの涙の説明する技術はない。しかも曲をシンプルに鳴らしたいなとも考えていた。

人はなぜ涙するか。やはり悲しいからである。理由はたくさんあるが、やはり悲しいからの一言に尽きる。それならば少ない楽器でゆっくりとしたテンポで曲を作ってみようと考えた。今の流行りからどんどん離れていく。あははは、今に始まったことではないので、我が道を行こう。(^^;)

視線

そこで思い出したのが視線シリーズの子である。「視線は平行線」「ぎりぎりの義理チョコ」に出てくる女の子だ。今年の初めに一念発起してバレンタインデーに我が思いをチョコに乗せて伝えようと思ったあの子だ。

この子が去年の夏に彼に思いを寄せ始め、如月(2月)に想いを伝えようとしたが、受け取ってさえもらえなかった。そこで彼女は想いが伝わらないと悟るのだけれどやはりすぐに忘れられるものではない。

桜が咲いても涙し、紫陽花が花開いでも心憂う。このままではいけないと思いながら、去年の夏に彼を好きになったことを思い出す。半年近く何も進展はないのだからもう新しい恋に行きたい、でも忘れられない。夏の昼下がりの道の上にできた蜃気楼のような自分の恋に、にっちもさっちもいかなくなっている。そんな気持ちが曲にのせられたらいいな。

こんな妄想をしていても、イラストの使用許可をいただかなくては始まらない。ということでお願いをしてみた。もうすでに使用したい申し出を受けているようだったが、もうこのイラストしか考えられなかったのでお願いした。使用許可をいただいたときは嬉しかった。これでもう少しお話を考えることができると思った。


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