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「選べない」制作裏話 #3

Funky

まずはFunkyな曲を聴いてみる。オルガンやエレピが入っているものも多い。しかし多すぎて、聴くとみんなかっこいいフレーズに聞こえる。どれを真似ていいのかもわからないまま、たくさんの曲が流れていく。う〜、これではどれにするか絞れない。

お次はサブスクいろいろ検索してみたが、これまたたくさん出てくる。検索だと何だかたくさん出てきすぎて、一体どれを参考にしようか絞れない。どうしよう。

そこで思い出したのがCDやレコード店だ。だいたいこんな曲が聴きたいっていうと、何枚かレコードをかけてくれる。しかも店長の解説付きだ。これはこれで素晴らしい検索だったのだと、今さら再認識する。でも今やCDショップ、レコード店などは身近にはないなぁ。しかも古めの曲が置いてあるCDショップはどこにもないだろう。

そこで思い出したのが図書館。我が町の図書館もCDを貸し出ししてくれる。それで行ってみた。ちょっと古めのCDが置いてある。そんなに多くはないがある。なんだかたくさんのCDが並んでいるのをみるのは嬉しい、サブスクは便利だが、貸し出しは手に取れる喜びがある。

並んだCDの背中を見ながらジャケットを確認する。それで3枚CDを借りてきた。その3枚をかけてみるとエレピがきれいだった。昔懐かしいジャケ買いのような手法がまだ自分の中に残っていたのだと嬉しくなった。ふふふ、若者よ、ジャケ買いにもテクニックとセンスがいるのだよ。とどこの若者に向けてかわからない発言をして、ニヤリとしてしまう。

オルガンを極めようと思ったがエレピもかっこいいということに気づいた。あっ、でもこれって鍵盤楽器弾ける人だけですよ。私のようなものはかっこよくなるわけがない。でも素敵なプロの演奏を聴いてうっとりする。

メロディー

さて、帰ってきてCDを聴く。CDのトレイを開けてCDを置く。レコードの時代からすると楽になったこの所作も今の子達は知らないのか。そんな面倒くさいことやらないよ、と言われそうだ。

しかし私の好きなコーヒーは気分に合わせて豆を決める、ミルで挽く、ペーパーを折り曲げる、ドリッパーにセットする、などの工程も含めて楽しい。そんな所作に似ているのではと勝手に悦に入りCDを聴いた。このオルガンいいよね。エレピも響くと気持ちいい。などと一端の評論家気取りで聴いていた。

プロの演奏を聞いただけではアレンジが上手くなるわけではないので、どうしましう。参考にしたのは、Logicのループ。この中には楽器別にカテゴリ分けしてあるので、オルガンを聞いてみる。いろいろあるものだなと感心しながら聞く。やっぱりプロの演奏なので上手いです。

いろいろ聴きながらコードとメロディーを紡ぎ出していく。同時にメロディーも作り出していくのだが、なんだかビビッとこない。こういうのはノリが大切だということで今まで聴いていたドラムパターンから出すことにしてみた。そうするとなんだか出てくる。

さすがに毎日ドラムパターンだけ聞いていただけあってドラムを聞いていると出てくる。似たようなメロディー、ちょっと違うメロディー色々出てきた。まあ、これだろうかと思い一度決めてみた。しかし違うのではと悩む。たくさん出し過ぎたせいだろうか、どれがいいのかわからなくなる。一度決めても差し替えて、やっぱり戻しての繰り返し。おっ、今回はここで迷宮の出現か?「ビビッとこないメロディをアレンジだけでなんとかできるのかゲーム」の始まりです。(^^;)


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