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「地球がすき」制作裏話 #2

アレンジ

先月の曲では、初めはしっとり始まっているのでドラムを激しくしてみようと試みる。logic内で好きなドラムキットのSoCalで叩いてみた。いいね、今回はアナログのドラムキットで元気に叩いてみよう。そう決めていた。

まだメロディーが確定していなかったので、確定させてコードをつける。ピアノだけだけれどメロディーとコードがついたものにドラムを当ててみる。そこでお話を考えるのだけれど、うっかりピアノではなくてFM音源のピアノを鳴らしてしまった。元々好きな音色というのもあったのだけれど、この響きがいいな、ちょっと宇宙っぽいなって思っちゃったんです。

ということでFM音源ピアノにやってもらうことにした。なんとなく響く感じのピアノはDX-7の代表音。どこかしらで聴いたことのあるこのピアノの音色は好きなんだよなぁ、と納得しながら打ち込んでいく。DX-7はミクちゃんの原型のシンセサイザーなのでよしとしよう。しばらくはこれで作っていく。

お話

前話の「宇宙がすき」で、男の子は強くなって帰ってくると約束する。ではどうなったらいいだろうか? 強くなったなと納得させるために、自分の星の船団のリーダーとして地球にやってきたらいいということを考えた。でもこれ地球外生命体がある日突然宇宙船に乗ってやってきたら世界は一大事ですよね。

う~ん、そのことまで気にして書いていたら曲はいったい何番までできて、いったい何分の曲になるのだろう。それでは困るのでそこは、星の王子側の技術力が圧倒的に上だというのをわかってもらうのが一番だ、地球から打った核ミサイルほぼ全弾、打ち尽くしたけれど無傷というのがいいのだけれど、打たれっぱなしで打ち返さないのも変なので、UFOから武器で攻撃するだろう。

でもなんだかそれはあんまり好きな流れじゃないなぁ。ちょっと甘い恋の話をしたいのに、核ミサイルの話をするのはちょっと野暮というものではありませんか。甘い恋の話にしたいです。それで思いついたのが、核ミサイルの爆発を瞬時にお花に変えてしまうのはどうだろう。かわいい花の雨が地球全部に降ったらいいだろうなぁと。UFOは抵抗しない、打った攻撃はみんなかわいいものに変えられてしまう。

これならばちょっと星の王子の株があがるってものではありませんか。王子としては、10年前の地球のままでいてほしい、核兵器で汚染された地球は嫌だろうなと思っちゃいました。きっとこのミサイルお花変換マシーンの開発も自分が強くなったということを認めさせるため、自分が訪れた時の地球と同じであるために科学者に作らせたに違いない。

もちろん頭の固い科学者を新しい流れの科学者に変える努力もしたのだろう。涙ぐましい努力ではありませんか。恋の障害の第一歩が地球上の全核兵器。いやぁ、きっと王子様それをクリアするためにいろいろしたんだろうなぁ。彼女と結ばれるために。もうそれだけで一本話できそうです。(^^;)


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