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「地球がすき」制作裏話 #3

ドラム

ドラムをどこどこやりながらコードと歌詞を決めていった。まだ話は変わるかもしれないけれどまあお話にあった形のアレンジにしてみた。エレキベースにドラムキット、それにキーボード。うんそれである程度作ってみた。しかしなんだかビビと来ない。なんだろう?

わからないから前曲の「宇宙がすき」を聴いてみた。うん、気づいた。ピコピコ感だ。この宇宙とかUFOを語るときにピコピコな方がしっくりくる。ピコピコとは行かなくても、シンセで鳴らす感じがあったほうがいい。まずはドラムだ。アナログのドラムキットをTR-808の音色に変えてみた。言わずと知れたドラムマシーンの代名詞みたいなものだ。

このドラムマシーンは昔のいろいろな曲で聞くことができる。一度廃れたがまた復活したとも聴いている。今回のイメージとは違う。すぐ下にTR-909の音色もある。ちょっと近づいたよ。でもちょっとまた違うんだよな。もうちょっとドラムキットっぽい音がするのがいいな。いろいろ音色を変えていたら「Roland707」「Roland727」の文字が見えた。あれ?707なんてあったような気がするけれどきっと808の前に出たもので、ちょっと違うかなと思っていた。

せっかくなのでマウスでクリックすると、あれ?いい感じ?なんとなく求めていたのに近い?独特な音色は808や909とは違う。それもそのはず、実は707は909の後に出た機種で、実際のドラムキットの音を収録してできたものだから、本物の音に近いということらしい。

詳しくはまだわかっていないが、PC98時代にサンプリングして収録するメモリがべらぼうに高かったという記憶があるので、この当時も高かったんだろうなと思っちゃいました。だから今回のドラムの音のイメージはTR-707サウンドです。なんだかこのちょっと本物と違うドラムの音はいろいろなところで使われ、当時聞いていたんだろうななんて思い懐かしくなった。

ここら辺のハードシンセ の歴史の話をしてくれる方はいらっしゃらないだろうか?ちょっぴり興味が湧いてきた。クラシックカーにハマる感じとでも言ったらいいのだろうか。ギリギリの技術とコストで戦っていたんだろうなぁ。そんなことを検索した写真を見ながら考えていた。


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