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「魔法が使えない魔法使い」製作裏話 #2

初めの頃

初めの頃はCとかDmとかトライアド、構成音が3音で曲を作っていました。最近も基本トライアドで作るのですが、ちょっと変化が欲しいとかおしゃれにしたいときは7th、9thとか入れるようになりました。それもあって今回のコード進行はちょっとおしゃれっぽい雰囲気のあるのでやってみようと思い実行。

おしゃれっぽいコード進行って何?ってところですね。もうこれは検索。Google先生に聞いてみました。そうしたらいくつか出て、ある程度のコード進行なら検索でなんとかなりました。そこでコード名を聞いて頭の中に響が出てくるほどコードには親しくない。ということでコードの構成音を調べてLogicに打ち込む。そして鳴らす。それを繰り返していた。

こういうところはちょっと楽器が弾けた方がいいなって思うけれど、弾けないのだから仕方ない。だからLogicにお願いして音出してもらいました。そこである程度コードを決めて、ある程度鳴らしていたらメロディーも少しずつ出てきました。今回はコードとメロディー同時に出てきました。ありがたいありがたい。まだ決めていなかったけれど、Aメロ、Bメロ、サビといくつかのフレーズが出てきた。

でもこのおしゃれっぽいコード進行はLo-Fiに向いている感じで、今回魔法使いシリーズ最終回の雰囲気があんまり出ていない。またまた鼻の下鉛筆モード。お話も曲も動かなくなってしまいました。どうしよう。

歩く

こういうときは歩くのが一番いい。本当は山を歩きたいが、街を散歩するのでもいい。人間歩く動物なのだと思う。前に前に進む動物なのだと思う。山で歩いたり街を歩いたりすると血の巡りなのか、大地のエネルギーをもらえるのか少しずつアイデアが出てくる。即ボツになるものもあるが、今回はいくつか出た。

まずお話。テリアが卒業して魔法研究家になったのだけれど、確か魔女見習いになるときに一つだけ魔法を残していたことに注目。指先にライターほどの火を出せることを思い出した。この火を使ってなんとか魔女にできないだろうかと考えた。それが星落としの呪文だ。サリアママが世界一の魔女でみなの魔法を借りて前回は打ち落としている。これをテリアにやってもらえばいい。

でもテリアは恋をして魔力を失い魔法が使えない。これをサリアに補ってもらって共同作業にしたい。二人はライバルです、魔法でも恋でも。でも最後は二人に協力させたいというのはあったんですよね。

実はサリアとテリアの名前を決めるときに「テッサリアの魔女」という言葉は知っていました。ギリシャのテッサリア地方にいるアグラオニケという女性が月食を予想し月を天上から落としたという叙情詩があるのです。この詩は紀元前からあるのでもう2000年上前の話です。そのテッサリアを分割したのがテリアとサリアだったんですね。だから一曲目の「魔法使いの女の子」のサブタイトルに「My dream is to be a Thessaly witch」と入れたんです。あまりにも長い伏線で創造神の私ですら忘れそうになっていました。(^^;)


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