見出し画像

「金木犀のかをり」制作裏話 #2

長月

発表するのは9月1日に決まった。確か前日、8月31日がミクちゃんの誕生日だ。去年もお誕生日を祝う意味も含めて「気づいて」を投稿した。今年も曲を作ってお祝いしたい。しかしなんだか時間が取れない。でもやる前から諦めるのは良くないし、できなかったらできなかったらで仕方がない。

少ない時間ながらも考えてみよう。長月9月の初めの頃はまだ夏だろう。今年は暑い日が続いているのだから、9月に入ったばかりは暑いだろう。二百十日、二百二十日で台風が来るたびに秋が深まっていく。彼岸花も咲き出して、お彼岸が終わった頃にはキンモクセイ の香りに出会えると思う。

その頃はもうお日様は弱ってきているから、ゆっくりとした曲にしてみよう。自分がゆっくり歩くときのBPMはだいたい120。このぐらいのスピードで曲を作ってみることにした。暑い日が続いていたが、歩きながら、なんとなくキンモクセイの咲く姿を想像しながら歌詞やメロディーを出していった。

こんなときに現実逃避がぴったりだ。仕事が忙しい、目をつぶればすぐ現実逃避して妄想に入れる。なんとなくそんなことをしていたら、メロディーが出てきた。それにコードもつけることできた。メロディーとコードが出たらあとはお話だ。

お話

キンモクセイは香りで気付くことが多い。どこから香ってくるのだろうと探してしまう。風に乗ってずいぶん遠くから飛んでくることもある。この感じはやっぱり昔の恋を思い出す感じがいいだろう。

香りと共に思い出すのは片想いかな。老若男女やはり昔叶わなかった恋の一つぐらいあるだろう。それを香りとともに思い出す感じがいい。好きな男の子が「キンモクセイってみんな男の子だけなんだよ。恋しても実らないんだよ。」なんて言っていたのを思い出すのは胸がキュッとするな。

こういう妄想しているときがとても楽しい。あーだこーだと考えている間にお話しはあという間にできた。最後はまだできなかったけれど、曲ができてから考えることにした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?