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「はじめての風」制作裏話 #1

のんびり

先月の「雨と霧」はなんとか発表できた。あまりにも詰めこんで曲作りしたので、ちょっとのんびり作ってみたいなぁ。なんて思っていた。のんびりな曲ってなんだろうと思いついたのが、ボサノバだった。

その頃フォロワーのPさんが海辺でお酒を飲んでいる写真を上げていた。いつも山ばかりの私だが、海もいいなぁなどと思うようになっていた。海の木陰でボサノバを聴きながらのんびりする。そんなイメージが湧いてきた。来月はボサノバで行ってみよう。などと軽く決断する。

自分のコレクションの中のボサノバを聴いてみようと探してみる。小野リサさんのアリバムを一枚持っていたはずだと思い探してみる。それにしてもこのCD、いったいいつぶりに開けるのだろうか。前回開けたのはMacに取り込んだときぐらいだろうか?

久しぶりにCDで聴いてみるとなんだかいいな。今年の初め、人に頼まれ自分の曲のベスト盤を作った。それ以来、なんだかCDっていいなって思うようになった。CDで聴くのは色々面倒だけれど、音楽を聴く儀式みたいなものだ。

本棚からCDを取り出す、ケースからCDを出してプレイヤーにセットする。再生ボタンを押す。キュルルルル〜って音がしたあと曲が出てくる。この面倒くさいのがいいのだ。ここら辺は「何で?」と言われそうだが、まあ趣味嗜好の一つと思ってもらえると嬉しい。

コーヒーも豆から淹れてゆっくりとボサノバを聴く。なんて贅沢な時間だ。目の前に海が広がる。優雅な時間だ。

ボサノバ

と思っていたのは束の間。ボサノバのCDを聴いてみると、まずリズムが違う。いつもの4分の4と違う。サンバのときもそうだったけれど、ん?頭から鳴っていない?ちょっとずれている?ここは早い?ここは遅い?これは何の音?ドラムって何叩いているの?

聴く分には楽しくのんびりと聴けたけれど、これを自分で再現できるのだろうかと、一気に不安になった。全くわからないままスタートした私のボサノバだけれど、まあスタートした。

音源

もっとたくさんの音を聞いた方がいいなと思い新たなCDを求めて動いた。もうずいぶん少なくなったレンタルCD屋にいってボサノバを借りてこようとした。だけど、ずいぶんCDが少なくなったので、あまり借りられない。ボサノバは1枚もなくなっていた。以前はもうちょっとあったのになぁ。これもストリーミングの波にのまれていくのだろう。あとは地元の図書館でCDの貸し出しをしている。そこで何枚か借りてきた。

つづく


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