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「はじめての風」制作裏話 #3

代わり

ギターがいることがわかったので、Logic付属のギター音源で打ち込んでみた。やっぱりちょっと違う。ギターはただ打ち込んだだけではあんな表現はできない。そういうものだ。ではどうする。ギターは弾けないが、ギター伴奏がメインのボサノバをどうやってアレンジするか。う〜ん、悩ましい。またまた鉛筆鼻の下モードです。

でも考えてみよう。コード楽器の代表といえば、ピアノです。ピアノでやってみよう。やってみると、おっ、いい感じじゃん。YouTube先生に聞いてみたら、ピアノでボサノバを演奏している方もいた。ということはいけるってこと?

「一発目はベース音を弾いてから…。」今ベース音って言っていたよな。ということは一発目だけをエレキベースに変えてもいいのかな? 変えてみた。いいのではないか。ギターのアレンジをピアノとベースで代用してみた。おっ、それっぽい。この路線でギターのアレンジを変えてみよう。何だか楽しくなってきた。

次はドラムだ。これはロジック の中のドラマー先生たちのご登場願った。今回はLatin Percussionのlasbela先生。ラスベラ先生と読むのかな?デフォルトだとテンポが早くてボサノバっぽくないので、テンポ遅くして、スネアの縁を叩くところだけを採用させてもらった。

ドラム先生たちの演奏はMIDIに変換できるので、元から入っているループと合わせたりして完成。骨格はできた。ピアノ、ベース、ドラムこれだけでなんちゃってボサノバはできてきた。少しずつできると嬉しい。

歌詞

さて、音の方はできてきたけれど、お話はどうしようかなぁ。いつもはお話があって、そのお話をどんな音に乗せようかなぁって思いながら作る。でも今回は逆だ。う〜ん。ボサノバだからなぁ、なんとなくのんびりしたいなぁ。せかせかした話ではなくて、のんびりとした話がいいなぁ。

う〜ん。ゆっくり過ごしたいときっていうのは、慌ただしくすぎたあとだよなぁ。ということでちょっと辛いことがあったあと、ゆったりと過ごす感じがいいかな。

辛いこと。私の曲の中でも何人かの女の子は辛いことを経験している。「くゆるかをり」や「冷たい雨」の子たちは辛かっただろうなぁ。辛かったのであまりその後は描かないようにしている。

それは聴いてくれた人がどんなふうに立ち直っていくのか想像できたらいいなと思ったからだ。みなさんがたくさんのその後の話を考えてくれるたびに、救われる道がたくさんできる。何だかそれがいいなって思ってその後のことはあまり曲にしてこなかった。でもこんな感じで立ち直っていったよっていう私なりの解釈があってもいいなと思い、今回辛かったあとの話を考えることにした。

つづく


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