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後悔していること

小学6年生のときです。
卒業を控えた私たちは卒業文集を作っていました。

卒業文集には学級アンケートのページがありました。学級のみんなが事前に答えたアンケートの結果が載るページです。

「優しそうな人といえば?」
「運動神経バツグンな人といえば?」
「このクラスでの一番の思い出は?」
「朝はパン派?ごはん派?」

などといった、ランキングや割合が載るのです。

そこで、最後の質問としてこんなのがありました。


「もし同窓会をするなら参加しますか?」


この質問は、
「参加する」「参加しない」「わからない」の3択で答えるようになっていました。


普通に学級のことは好きでしたし、普通なら「参加する」で回答してもよかったのですが、幼い私は、この質問を将来の同窓会の参加の可否のアンケートと捉えました。

「わからない」で回答をしたのです。


すると、どうでしょう。

卒業文集の最後のページ。
同窓会に参加するかどうかのアンケートの結果。
学級の1名を残して全員「参加する」で回答していたのです。

今考えると、そりゃそうです。
同窓会の参加の可否は、その年になってするものです。
小学6年生でするわけありません。
「やっちまったなぁー」と思っていると、後ろの席からこんな声が聞こえてきたのです。


「この『わからない』で回答したの誰だろうね?」
「ありえないよねー。」
「どうせ、○○じゃない?」


なんと、私の回答が反感を買ってしまい、あろうことか全然関係のない子の名前が槍玉に挙がってしまっていたのです。

何も言えない私。
ただ、ひたすらその子に申し訳ないと思いながら、「同窓会したいねー」と作り笑いで周りと話すことしか出来なかったのでした。

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