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今日は“新しい“をやってみる。

 たくさんある記事の中で、興味を持って読んでくださり、ありがとうございます。意図せず誤タップで開いてしまったという人は、遠慮なく画面を閉じてお目当ての記事を読みに行ってください。時間は有限です。明日死ぬかもしれないのに、興味もない記事に時間を割くのはおすすめしません。ただ個人的には「明日死ぬかもしれないから今やりたいことをやって生きろ」的な思想は、息苦しくてあんまり好きじゃないです。明日死ぬかもしれないことよりも、昨日死んでもおかしくなかったのに今生きていることを喜びながら、のんびり生きていきたいなと思います。あ、もちろん、明日死ぬかもしれないから今を頑張る人のことを否定しているわけじゃないので誤解なきよう。押しつけられたら嫌なだけで、自分が生きやすい生き方が良い生き方です。

 のっけから話がわき道にそれましたが、自己紹介をしたいと思います。

 僕は社会人2年目の24歳です。大学までずっと関西で育って、就職のタイミングで上京しました。東京の中央線快速線が止まる駅に住んでいます。本が好きです。邦ロックも好きです。映画やラジオ、お笑いも好きです。カフェ巡りも好きですし、サッカー観戦も好きです。昔は部活でプレーもしていましたが、今は泣く子も黙るインドア派です。

 昔から文章を書くのが好きで、小説を書いたりしていました。就活のガクチカも小説の執筆にしていました。ただ、ノートを書くのは初めてです。何となく興味はあったのですが、同じく何となくいいかぁと思ってやっていませんでした。それでも始めたのには、理由があります。

 先日、2年付き合っていた彼女と別れました。

 GW終了間際の日曜日に電話でフられました。4月末に「あなたと少し距離を置きたい」という旨の連絡を受けていたので、そういう話になる覚悟はしていましたが、本当に終わってしまうとは思ってませんでした。今までも2度ほど同じようなことがあったけど、そのたびに話し合って、互いの不満を整理して、お互いの妥協点をすり合わせることで、解決してきたので。だから今回も、話し合えば大丈夫だと思ってました。でも、あの子は驚くほどあっけらかんとした声で別れの報告を告げました。相談や願望じゃなくて、あれは報告だったなぁ。彼女の家から徒歩3分のファミリーマートの駐車場の輪留めに座って、僕はその報告を聞きました。電話で話し合った後、そのままサプライズ的に彼女の部屋を訪れ、あまつさえ泊まって帰ろうとさえ思っていた僕は、間抜け以外の何者でもないですね。

彼女の明るい声が、もうすべてが完全に終わったことを物語ってましたが、とりあえず僕は敗戦濃厚の負け戦に乗り出してみた。とりあえず理由さえ聞き出せれば、努力次第でどうにかできると思ったんです。ただ食い下がる僕に、彼女は「理由は色々あって言語化するのは難しいけど」と前置いて言いました。

「休日に会いたいと思うのが君じゃなくなった。別に人としては嫌いじゃないし、もちろん一緒にいるときはそれなりに楽しいけど、君は新しいことに全然前向きじゃない。初めてすることややったことがないことに対して腰が重い。その価値観が悪いとは全く思わないけど、その感覚に合わせるのも、無理をして併せてもらうのも、私は嫌だ」

 そうですね。あの子は、自分の言語化能力を過小評価していると思います。

 彼女の言葉に、思い当たる節しかありませんでした。
 僕は昔から何事も「現状維持」の状態が一番好きで、環境の変化が大嫌いです。クラス替えが嫌いな学生だったし、入学式はもっと嫌いでした。中学から高校へ上がる前の春休みは、食欲不振に陥って病院に行きました。何の薬ももらえずに返されましたよ。その性質は大人になった今も同じで、毎年三月中旬から四月上旬にかけて、これからやってくる「新環境」を憂い、必ずナーバスになります。知らない人の多い場所は嫌いだし、むやみに知らない場所にいくのも嫌いです。何をするにしても、リターンよりリスクに目がいくタイプだと自負しております。

 ただ、正直そこまでそれを自分の短所だとは思っていませんでした。
だから、彼女にそれを告げられた時は、でっかいハリセンで頭をぶん殴られた気分でした。オードリーの若林さんが「失恋は人生における最大のつっこみ」みたいなことをラジオで言っていましたが、まさにそんな感じでした。

「じゃあこれからは直すから・・・」的な事を言って粘ろうとしましたが「いや、たぶん無理やで」と言われてぐうの音も出せず、僕の人生最長の恋は終わりました。

 それから、色々考えました。

 たしかに僕は新しいことが苦手です。チャレンジ精神はないし、できるだけ居心地のいい場所に、できるだけ長くいたいです。急に週末に予定を入れられるのも好きじゃないし、お金や時間や体力が必要なのに、楽しいか分からないものに挑戦するのは嫌です。

 でも、それは逆に言えば、今に満足しているということじゃないか。

「現状維持」「予定調和」「地元のいつメン」「大将いつもの」が大好きなのも、それは今の自分の手荷物に何不自由ないからだと言えるじゃないか。だったら別に、変わる必要はない…!

 そう胸を張って言えるほど、僕は今の自分が好きじゃありませんでした。

 何事にも飛び込んでいける人になれるならなりたかった。新しいことを前に、不安より期待が勝つ人が羨ましかった。リスクとリターンの配分なんて気にせずに、ちょっとした興味や衝動で動ける人になりたかった。置かれた場所で咲ける人になりたかった。二年半一緒にいた、あの人みたいに。

 だから、NOTEを始めました。
 今まで何となく興味はあったのですが、何となくいいかぁと思ってやっていなかったノートを始めてみることにしました。書く時間があんまりないとか、どうせ誰にも読まれないのに書いても意味がないとか、そういうマイナスの理由を見つけて見逃し続けていたノートを始めてみました。タイトルは「”新しい”をやってみる」。間違えて、思いっきりタイトルをアカウント名にしてしまいましたが、気にせずいきます。僕がこれから書いていくのは、タイトルの通りです。
 毎週末、今まで自分がしてこなかった「新しいこと」をやって、それについて書いていこうと思います。些細なことでもいい。自分にとってちょっとでも新しいことを、とりあえずやってみる。自分の生活から、新しいモノをひねり出してみる。
 新しいことをするときは、それなりに勇気やお金や時間が必要なので、自分の感情に素直に耳を傾けながらやっていきたいと思います。本当にしたくないことはしない予定です。でもしないという選択をした帰り道に、少しでも後ろ髪を引かれるようなことや、たくさんリスクや心配事はあるけど、期待感や楽しみが少しでも心の中で弾けるモノには、挑戦していきたいと思います。

 とはいえ毎週毎週大きなことはできないので、たぶん他人から見たら死ぬほどつまらない些末なことも書くと思います。
 でも、まずは些末なことからゆるりと始めていこうと思います。
 これから先、少しでも「やりたいかも」と思った事に対して、臆せず飛び込んでいける人になるための準備運動をしこうと思いますので、よろしくお願いします。

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