『水深ゼロメートルから』の舞台挨拶に行ってみる #3
暑いです。急に夏が来てびっくりしてます。僕は四季の中で1番夏が好きなので嬉しくはあるのですが、こう急にこられると困ります。こっちはまだ、羽毛布団をしまってすらないんだから。
新しいことをやってみる、第3回です。こんなネットの有象無象の中に、自分の失恋話とその昇華でしかない駄文を放りこんだって、誰も読みやしないと思っていたのですが、思ったよりも読んでくれてる人がいて、驚いてます。noteのハートボタンが「いいね」じゃなくて「スキ」なのが、なんかいいですね…じゃなくて、好きです。何だろ「いいね」は批評を下すって感じがしますけど、「スキ」はなんか感情で見てくれてる気がして、いいですね…じゃなくて好きだなぁと思います。
今日やった新しいことは、「映画の舞台挨拶に行く」でした。
『水深0メートルから』
僕はダウ90000が好きで、その繋がりで脚本家の前田知礼さんを知って、前田さんのインスタでこの映画の事を知った。ポスタービジュアルの圧倒的な青春感と、高校演劇の映画化。それはつまり、リアルの高校生の目で見たリアルタイムの青春が見れるってことだ!と勝手に確信して、即座にチケットを予約した。ただ新宿シネマカリテの予約ページに行くと、「上映後アフタートーク!」の文字を見つけた。
詳細を見てみると、映画のキャストの方が上映後に舞台に上がってトークをしてくれるらしかった。(いま補足のように書いてみたが、それこそがアフタートークである)僕の中でこういうのは、最低一回は見た人が、さらに作品への造詣を深めるために行くもので、初見の奴が行っていい場所じゃない、という認識だった。それにもし面白くなかったら、どう言う顔をしてキャストの話を聞けばいいのかもわからない。
でも、一瞬気になったので、行くことにした。
映画はとても良かった。素敵な時間を過ごしたな、と思えた。登場人物4人の会話は変に作り込まれた感じがせず、僕もきっと経験したことがあるけどはっきりは覚えていない、どこにでもある放課後の会話を切り取ったような自然さで、懐かしい感じがした。あと、水のない砂だらけのプールは独特な雰囲気を醸し出していた。あの会話劇の中で、しっかりメッセージ性があるのもすごい。ていうか、高校生の時にあんなに思ってる事を言語化できるなんて、脚本を書いた方はすごいなと思った。
と、万感の思いでエンドロールを見終えたあと、いよいよ舞台挨拶の時間である。
舞台に上がったのはメインキャストの3人と、スチール撮影を担当した女優の根矢さん。
当たり前だけど、さっきまで画面の中にいた人たちがすぐそこにいる感覚が新鮮だった。すごい、思ったよりも大人だ…。
何て思ってたら、3人とも年下でびっくりした。みんなしっかりしてるなぁ。
僕の中で女優さんは作品の中にいる人で、その人の印象はその作品の演じた役とイコールだった。たまにバラエティ番組とかでパーソナリティがわかる時もあるけど、作品を見た直後に生で見る女優さんたちは全然演じていた登場人物とは違っていて、プロってすごいなぁと思った。ぱっと見た感じ、全然登場人物の面影はないのに、キャラの中に自分を見つけて演じているのだろうか。
「女優さんってすごい」という当たり前の感想しか書けてない。でも、当たり前のことを自分の目で見て再認識するのも大事なんだと思う。
とりあえず家に帰って、チヅル役の清田みくりさんのインスタをフォローした。推しができるのも、こういう体験ならではなのかもしれない。
そんな感じの土曜日でした。
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