43日目スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅
43日目
今日は移動日なのでシーツやタオルを洗濯して干してから私は街を散策。Aは叔母さんに会いに行く。合流してピレーネセンターに行く。元教会の建物をAが子供の頃から文化センターとして使ってきたそうだ。シルクの個展を見る。写真をシルクに染める技術はサンタンデールの写真家のCの作品と同じ技術。この街のカベスードと言う祭の人形とこの地域の無人になった村の朽ち果てた教会から救い出した門と無人化した村の展示、この地域の動植物の展示はとても良くできている。
午後にざっと掃除をして、まずはアヒナリウと言う13km離れた村にAの友人を訪問する。村の入口に駐車したが、場所が分からず、その上携帯の電波が届かない!ベンチに座っている人に聞こうと思ったら、友人が車でやって来た。2人は小さい時に出会って同姓同名だと分かり、その時からの友人。ベンチに座っていた老人はお父さんだそうで、Aに誰だか覚えているか聞いてみろと言う。自分と両親の名前を言ったらすぐに誰だか分かり、色々コメントされた。実はこの方101歳。家に行く急な坂もスタスタ登り、胸の機械(ペースメーカー)を最近変えてから調子が良いのだと笑っていた。初めて知り合った101歳の元気な老人は視力は落ちているそうだが、Covidの時は外に出られなかったので広い家の中を走るようにして鍛えていたという。素晴らしい。
この村は人口20人、そのうち15人は外国人で、なんと日本人も1人いるそうだ。その上今日は山の人形劇と言うイベントがあるというので、山を登っていく。道は瓦礫があったりしてなかなか大変。Aは5-6歳の時に来たきりで覚えていないそうだ。前を歩いていた婦人が教会の鍵を開けたので見せてもらう。ご婦人は昔住んでいたAの従兄弟のことも良く覚えていて、色々コメントしていた。人形劇の会場には人が集まってきていた。ポルトガルとブラジル人のカップルの家の中の展示スペースを通って行くと沢山の人形の展示があり、庭に舞台が設置されていた。残念ながら私達は今夜コンサートの予定があり、引き上げる。帰り道に子供連れの家族が登っていく。ガンバレ、と励まして行く。
次はバルバストロ。35km30分。広大なブドウ畑の中に建つ近代的な巨大なワイナリー。さっきまでいた所とはすごいギャップ。SoNnaと言うウエスカ各地で開催されている屋外音楽フェスの1つ。オーガナイズしているAの友人と先日村ですれ違い、招待された。西アフリカ、マリーのトリオDa Kali。ワインを飲みながら、段ボールの椅子に座って聴くのにぴったりなのどかな調べ。特にパラフォンと言う木琴の下に瓢箪で音を響かせる楽器の調べが心地よかった。段々日が暮れてきて夕日が美しく、丸い月か建物の上に昇ってきた。今回の旅では意図せずにして6種類の音楽のコンサートを異なった土地やロケーションで楽しめて、とてもよかった。ビバ ムシカ!!
最後は60km離れたウエスカのAの家に向かった。
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