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あんまり読んでくれている人がいなくても、書き手の思いを伝え続けます “はふぽのコラム”

こんにちは。ハフポスト日本版の榊原すずみです。
2週間ぶりの“ハフポのコラム”です。

1週目は敬老の日で祝日だったから、2週目は私が遅い夏休みをとっていて、同じチーム内で、コラムを代わりに書いてくれる人がいなかったから(泣)、更新ができませんでした。

決して「あんまり読んでくれている人もいないし…」とフェードアウトしようとしたわけではありませんので、ご安心を。
たとえあんまり読んでくれている人がいなかったとしても、ハフポストに原稿を寄せてくれてくださっている方たちの思いを届けるため、このコラムは続けます。

さて、夏休みといってもまだまだ新型コロナの感染者数が減らない状況下で、遠出をするわけにはいかず、本を読んだり、考え事をしたり、インドアな日々を過ごしておりました。

せっかくの夏休みなので極力仕事のことは考えないようにしていたのですが、ふと、私が最近担当しているコラムは家族や、家族だからこそ起きる問題が多いな…と思い当たりました。

今週ご紹介するのは、そんな3本です。

おすすめ①
母に嫌われていた娘の後悔。「母に自由をあげられなかった…」

何度かこのnoteに書いている通り、私自身、母との関係はよくありません。母からは私の子ども時代の贖罪をするかのように、「絵手紙」が毎月送られてきますが、私は一切、返事を書いたことはありません。

私も、この記事の筆者である「あたそさん」と同じように、母から嫌われていたと思います。
そんな私が抱く母への思いを言葉にするとしたら、「憎しみ」以外の言葉は思い浮かびません。
40代を過ぎてもなお、その気持ちが変わることはありません。

しかし、あたそさんは私と同じように母に嫌われていたけれど、抱く思いが私とはまた少し違います。少しの優しさを孕んだ「後悔」を抱き続けているのです。

どうして、何に、あたそさんが後悔しているのか、その後悔はどう昇華されていくのかぜひ、記事で確かめてください。

母と娘の関係はとても難しいものなので「私も母とうまくいっていなかった」という人は少なくないと思います。少なくない人が、母親というものに複雑な思いを抱えているとしても、その思いは少しずつ異なり、違った形をしているものなのだな、としみじみと感じました、当然なことなのでしょうけれど。

おすすめ②
私は生活保護を3年間受けていた。恥の感情が体の中に染み込んでいく日々

筆者の小林エリコさんは20代の時、仕事で失敗して実家で引きこもり、母と暮らしながら精神科に通院するだけの日々を送っていました。

しかし働いて家を出たいのに、それができないのは非常にストレスで、時折自殺未遂をして精神病院に入院。

母親と共依存のような関係に陥っていた時期があるそうです。
つまり、精神を病んだ娘の面倒を見ることだけに生きがいを見つけた母親は、献身的に娘の世話をし、小林さんもそんな母親に頼り、ひきこもり、一人で生きていく力をどんどんうしなっていく…。

そんな中、通院しているクリニックのスタッフから「家を出たらどう?一人暮らしができるようにサポートするわよ」と言われて、30歳で家を出る決心をした小林さん。

待ち受けていたのは、生活保護に頼っての暮らしでした。

なかなか知ることができない、生活保護経験者の暮らしの実態を綴ってくれました。
「恥の感情が体の中に染み込んでいくようだった」という、その日々を知ることで、バッシングにあいやすい生活保護受給者の方たちに思いをはせてみて欲しいと思いました。

おすすめ③
「部屋に尿瓶代わりのペットボトルが転がっている」元引きこもりのライターが事故物件を取材する理由

未婚・子なしの私が、最も恐れているのが「孤独死」です。
孤独死だけはしたくないので、おなじような境遇の人たちと集まって暮らすシェアハウスのようなところで、いずれは暮らそうと、今から心に誓っているほど。

というのも、私は前職で孤独死された方が住んでいた家の清掃を行う業者の人、そして孤独死をしないようにサポートを行う団体の人たちに取材をした経験があるからです。
実際に孤独死をなさった方が住んでいた家を訪れた経験もあります。
その時の話、経験が頭にこびりついていて、今でも離れないからです。

記事の中で印象的だったのが

孤独死したのは、私たちの周りにいる“普通”の人、苦しい思いをしているのも“普通”の人。

という言葉でした。

あなたにも、私にも孤独死をする可能性がある。だから、社会でセーフティーネットを作る必要があるし、孤独死をする人が極力いなくなるように国が、社会が、そして私たち一人ひとりが何をすべきか考えるべきなのではないでしょうか?

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