奈良時代740年に創建された市原市惣社にある戸隠神社。周りに古墳跡が多く存在し、古い言い伝えも残っています。神社にお参りして願い事も!
天平15年(740年8月初酉の日)に創建されたと伝えられている戸隠神社に行ってきました。
長野県にある戸隠神社の垂迹(*すいじゃく)と言われているそうです。
上総の国の総社のひとつとされていたとか。(現在は飯岡八幡宮とのこと)境内にはそのほか11の神社やその下には古墳跡もあると言われ、住宅街にあるこんもりとした木々の中で出会った神社には古くからの言い伝えがありました。
*垂迹の意味は疑問に思った方は調べてみることをおすすめします。日本の神社の歴史の一端に触れることができるかもしれません。
不思議な雷電池をのぞいて
国分寺通りから戸隠神社に向かう途中、
神門(ごうど)5号墳横を通り右へ曲ると池があります。
フェンスに囲まれていて、ただのため池のようにも見えますが、
のぞいてみると何とも不思議な音が聞こえてくるような。
この池は「雷電池」といって、かつて大蛇がマムシから住民を守ってくれていたという言い伝えがあるそうです。
弁財天、厳島神社が祀ってありました。
石碑にはかつて戸隠神社の境内外末社だったこと、
区画整理によってここに移設された経緯と
大蛇の言い伝えについて書かれてあります。
神社の近くは坂道が多い住宅街ですが、ハアハア言って上るほどのきつ
さではありません。
池を回って左に行くと道標があり、石造りの重厚な鳥居に到着しました。
鳥居をくぐって階段を上っていくと説明書きがあります。
まずは祓戸(はらえと)神社でお清めをしてからお参りするそうです。
戸隠神社
石段を上ると狛犬たちが迎えてくれます。
訪れるたびに彼らの視線を感じるようになりました。
赤い拝殿のわきには神社の由来などの説明がありました。
ちなみに戸隠神社の
主祭神は
思兼命(おもいかねみことー知恵の神様)
雨手力雄命(あめのたじからのみことー力持ちの神様
天照大御神が岩戸から出てくることに携わった力持ち)
表春命(おもてはるみことー安産・女性子供の守り神)
ここに神社が開かれたいきさつ
奈良時代、五井の海岸から夜な夜な聞こえる咆哮に人々は怯えていた。
その頃、原野藤内という人が病のため視力を失い国分寺に参籠し祈願した。
最後の17日目の夢で指示された通り橋に行くと不思議な現象が起き
戸隠大明神が現れて国分寺の境に自分を祀るように告げた。
彼の目は癒え、恐ろしい咆哮もやんだそうです。
あるいは長野県の人が東国に向かう途中海難に遭い神々に祈ると戸隠の神が現れ五井にたどり着くことができた。
平将門が戸隠神社に総社を置いた。
など戸隠神社の歴史についても説明があります。
(はしょってしまったので、ぜひ神社を訪れて読んでみてください。)
境内にはそのほかに11の神々が祀られています。
祓戸神社(はらえとじんじゃ)
身についたもの(穢れなど)を落としてから。
浅間神社
上総伏見稲荷神社
日本人になじみの深い稲荷神社もあります。
説明によるとキツネは神様の遣い。
ご利益は五穀豊穣、安産、商売繁盛、家内安全などなど生活全般を見守ってくれています。
大事にしたいですね。
天神宮
稲荷神社の横にも階段があり、上ると天神宮があります。
怨霊としても有名な菅原道真。学問や試験合格などにご利益あり。
金比羅宮
金比羅宮は特にこんもりとした立地にあります。
少し急な階段を上ります。
主祭神のひとり崇徳天皇は怨霊としても有名で
「縁切りの神様」なのだとか。
その他「子安神社」「大杉神社」「八坂神社」
「熊野神社」「十二所神社」「疱瘡神」が並んで丁寧に祀られています。
その他の記念碑などがあり神社の歴史を伝えてくれています。
浅間神社には神門(神門)1号墳跡、金比羅宮には神門2号墳跡、2号墳の後ろに3号墳跡があるとのこと。
(古墳跡については特に表示はありませんでした)
伝説を思いながら願い事をする
この高台には大事に守られてきた神社、古代の人の生きた跡そして、語り継がれてきたストーリーが、ギュッと詰まっていました。
私もひとつ願い事をしてきました。
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