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最近観た映画の感想 Ⅱ

ブルース・ウィリス出演の超有名ではない映画を3本見ました。

「ラスト ボーイスカウト」では一見さえない男なのに
実はタフでかっこいい(見方によりますが)探偵役で脂ののったアクションシーンと彼独特の表情を楽しみました。

「スリーリバーズ」では警官としての勘は冴えているが口が悪くて憎まれ役。でもでも!ぴっしと決まった制服姿が似合っている。

「ファイアー ウィズファイアー」ではアクションシーンは若手に任せて、しがないベテラン刑事が組織のボスを執念で追うという役です。

ブルース・ウィリスと言えば探偵役?ただのオッサンと化した探偵で活躍!

ラスト ボーイスカウト The Last Boy scout
1991年 アメリカ
ジョー・ハレンベック(ブルース・ウィリス)はかつて大統領を救ったことがある優秀なシークレットサービスだったがベイナード議員の恨みを買い解雇された過去がある。

現在は無精ひげ、頭ぼさぼさ、ただのオッサンと化して探偵業。
妻との間には救いようのない倦怠感がただよう。
13歳の娘は反抗期真っ只中。

友人マイクからダンサー、コリーの身辺警護を依頼されるが
マイクもコリーも殺されてしまう。相手はプロの殺し屋を雇っている。
コリーの恋人ジミー(デイモン・ウエィアンズ)は元プロのフットボール選手だった。彼はとばくで追放されていた。
ジョーはジミーの熱烈なファンだったが、
彼が追放されて以来フットボールの試合を見ることはなかった。

あるフットボールチームのオーナーであるマーコンをゆすっていたために
コリーは殺されたらしい。ふたりは次第に事件に巻き込まれていく。

彼が請け負った命がけの仕事は500ドル。
ジミーの皮のズボンは650ドル。
ついていけない。

ジミーの派手な生活ぶりとは対照的に、
ブルース・ウィリスは地味なむさくるしいおっさん姿で活躍。
もちろんカーチェイスあり、爆破シーンあり、銃撃戦あり。
よれよれの服(ファッションかもしれない)で二丁拳銃をぶっぱなし、
それでもかっこいい。いや それがかっこいい。
子供の前でこんなに撃ち合いしてもいいものかという点は気になるがスカッとする。

とぼけた顔、怒っている顔、父親の顔、ほったらかしにしていた妻への少し申し訳ない顔。
などなど様々な顔を見せてくれるのも面白い。
アクション映画として、ウィリスファンとして見ても以上。
脂ののった年齢の時の作品なのだと思うが、まだまだ主演映画は沢山あるので楽しみ。

警察官役のブルース・ウィリス ぴしっとしてかっこいい姿も見せてくれる!

スリーリバーズ Striking Distance
1993年アメリカ
1991年ピッツバーグを舞台に物語は始まる。
トーマス・ハーディ(ブルース・ウィリス)は祖父、父、おじも警官。
猟奇的連続女性殺人事件の容疑者を追う途中で父を殺されてしまう。
以前から「この事件の犯人は警官か元警官に違いない」と発言したり、従兄でもある自分の相棒の暴力を証言したりしたりしていて警察内部でも鼻つまみ者だ。

左遷されて2年後リバーレスキュー隊で働いているが、相変わらず減らず口をたたいている。
しかも酒浸りで自暴自棄気味である。
彼のパートナーとなったエミリー(ジョー)は彼を監視するために送られた刑事だった。

身分を隠して行動を共にするうちに彼に好意を抱くようになる。
そしてまたもや連続女性殺人事件が起こり、しかも被害者はハーディと関わりがある女性ばかりだということが分かってくる。

勘の鋭い腕利きの刑事役がはまっている。結婚願望はないくせに女性関係はそれなりという設定も楽しい。
父親を殺され、左遷され、ふてくされ顔のハーディはやがてよき理解者であるパートナーを得て穏やかな顔つきに変わっていく。

エミリー(ジョー)(サラ・ジェシカ・パーカー)は賢く、冷静で、魅力的な女性。ユーモアのある会話も思わず笑ってしまう(日本語吹き替え)。
映画を見る方もだんだんと心穏やかに。ストーリーは面白く、矛盾もなく、猟奇的事件の割にはそれほど血みどろなシーンはないので怖がりでも安心して見ることができた。

警察内部の緊張感は伝わるが少し言葉は汚いかな。
サスペンス映画、ウィリスファンとしては以上。

自分のデータを抹消する?

ファイアー ウィズファイアー  FIRE WITH FIRE 炎の誓い 
2011年 アメリカ
勇敢な消防士であるジェレミー・コールマン(ジョシュ・デュアメル)は殺人事件の現場に居合わせてしまう。
担当するマイク・セラ警部補(ブルース・ウィリス)はアーリー系組織のボス、ヘイガンを捕らえようとして相棒とその妻を殺害されたという過去があった。

ヘイガンを捕まえるために証言して欲しいとジェレミーに依頼する。
幼いときに家族を亡くして独り身だった彼は承諾し、
ヘイガンから身を守るために自分のデータを抹消されジェレミーは別人となる。

身を隠したニューオリンズで連邦保安官のタイラと出会い愛し合うようになるが、ヘイガンは自分の利益や仲間のためなら手段を問わない異常者。
ジェレミーに大切な人が出来たということは、彼をさらに危険な立場に置くことを意味する。
ジェレミーは意図せぬ殺人や暴力に巻き込まれながら愛する人や仲間を守るためにヘイガンに立ち向かう。

ただの消防士が事件に巻き込まれ、愛する人と出会い、彼女と自分たちの未来、仲間を守るために銃を持って戦うことになる。という分かりやすい話。
ジェレミーとタイラがいきなり恋人同士になっていた。
何処でどのように出会ったのか、カットされてしまったのか?と思ったが
これはそれほど重要でもない。
要するにストーリーとして愛する人がいる事が必要なだけ。

そんなに簡単に人を殺せるのか?
いちど消された自分のデータは戻ってくるのか?
疑問は湧いてくるがアクション映画としては盛りだくさんで
ウィリスファンとしては〇。
マイク・セラとして登場したブルース・ウィリスの説得するようなまなざしが、アクション映画に奥行きを与えてくれている。

感想

最初の2本はブルース・ウィリスが絶好調の時の作品のようです。
ストーリーがよくわからず何回もビデオを戻していたら、ブルース・ウィリスの豊かな表情を見つけることができました。
厳しい顔、愉快な顔、やさしい顔、笑ってしまいそうになったり・・・。
予備知識なしに映画鑑賞をするとそんな発見もあるようです。


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