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最近見た映画の感想

少し時間があったので録画した
(テレビ放映された)映画を見ることにしました。
かなり古い映画をもう一度見たらよく分からなかったり、<地下鉄のザジ>
初めて見た映画に感動したり、<小説家を見つけたら>
ブルース・ウィルスに集中して見たりしました。

かつてとても感動した映画だったのに、再度見たらそれ程でもなかった

<地下鉄のザジ> 1960年フランス
米軍放出品のジーンズが出てくるのでおそらく
終戦後間もないころのパリが舞台だと思う。
母親の都合でパリに住む伯父さんに預けられたおませな少女ザジ。
ザジの目を通して見るパリの姿、大人の姿、大人を通して見る少女の姿。
リズミカルにコミカルに描写している。
ザジがどうしても乗りたかった地下鉄はストで閉鎖中。
地下鉄とザジの関係も不明だがストーリーもあるようでないようで・・
おそらく20年から30年前に見たのだと思うが題名を覚えているほど印象的で、面白かった。
最近テレビ放映されるということで楽しみにしていたが
以前ほどの感動がなかったのは不思議。
おそらくテンポが良くてまた画面を切り替えるなどの手法が
その当時斬新で印象的だったのだろう。
あるいは私の感性が劣化したのかもしれない。

年齢とともに味が出てきた俳優、ショーン・コネリー


<小説家を見つけたら>"Finding Forrester" 2000年 アメリカ
題名が少し謎めいていることと、ショーン・コネリー主演だということで、推理小説だと思ったら文章を書くということがテーマのごく真面目な内容だった。
世を捨てた伝説の作家フォレスター(ショーン・コネリー)が黒人の貧しくも才能のある少年ジャマール(rob brown)との出会いを通して友情を育み、生きがいを再発見して幸せに旅立つ姿が描かれている。

フォレスターはアパートの上階で何を見ていたのか。
なぜ23歳で世に出した1冊のみで世間から姿を消したのか。
少年は老作家の文章術に驚き、老作家は少年の才能を見抜く。

最初はお互い反発しながらも文章の書き方やマナーを教え、教えられながら
少年は才能を開花させ、老作家は生きがいを見つけていく。
人種や年齢を問わない友情も見る人の心を惹きつける。
少年は最後に老作家の部屋の鍵とともに何を受け取ったのだろう。

少し謎めいた話や、情熱的な台詞もあり
邦題「小説家を見つけたら」は内容にピッタリ。

代表作007シリーズのショーン・コネリーは30代?
ストーリーは面白かったが少し軽薄な感じもして(出演作品によってイメージを固定してしまいました)俳優としては特に好きでもなかった。
60才代後半にはインディジョーンズの父親役を好演していてこれがあの?と驚いた。
さらに今回初めて見た「小説家を見つけたら」では70才くらい。
年齢とともに味が出てきた俳優なんだなと思う。(年齢は推定です)

なぜブルース・ウィルスはオッサンになってもかっこいいのか?

<RED>(超危険な年金生活者) 2010年 アメリカ
元CIA部員で現在は年金生活しているフランク(ブルース・ウィルス)は副大統領の陰謀に巻き込まれ、かつての仲間とともに戦うことになる。後輩におじいちゃん(日本語吹き替えで)と侮られるがおっとどっこい、仲間たちは日ごろから鍛えていて若手の何倍も前を行く。
だいぶやばい(危険な)命知らずや、絶対に外さない射撃の名手、かつて許されぬ恋に落ちていたカップルのエピソードもソフトにはさんでのアクションシーンは後味すっきり。最後には尊敬を込めておじいちゃんと言われる。

仲間によると年金係のサラを愛するようなフランクはかつて見たことがなかったのだとか。結構若い(少し行き遅れた感がある)サラと恋仲になったおじいちゃんはすごい。いや、演じられてすごい。

コードネーム・プリンス > 2014年 アメリカ
プリンスと呼ばれたすご腕暗殺者ポール(ジェイソン・パトリック)は現在自動車整備工として地道に働いている。暗殺者から足を洗うことを助けてくれた妻の忘れ形見、娘ベスが行方不明になってしまう。

彼女を探しに行ってたどり着いた街は彼の生まれ故郷でもあるが、オマー・カイザー(ブルース・ウィルス)に暴力によって支配されていた。
かつて彼が手違いでその妻子を殺害してしまいオマーの恨みを買っている。
娘ベスを取り戻すためにオマーとの壮絶な闘いが始まる。

ブルース・ウィリスがなかなか出てこない。主演とあったが出演では?
途中で主役ではなくしかも悪役だと分かった。
それはさておいて、娘ベスは最初から最後まで薬漬けで気の毒だ。
薬物乱用阻止キャンペーン映画なのかと思ってしまう。
ベスの友人アンジェラ。
彼女やベスが最初は寂しさや好奇心から薬物を始めたと語り、やはり薬物乱用阻止を訴える映画だと感じる。
妻子を殺害された男の憎しみが伝わってくるブルース・ウィルスの冷酷な表情。
さすがだと思ったが、主役を交代すればもっと味のある映画になっていたのではないかと考えたりもした。
アクション映画ではあるが、彼ならば娘と今はなき妻への深い愛も伝えてくれただろう。ファンとしては少し残念。

感想まとめ


かつて夢中になって読んだ本が大人になって読んだらそれ程感動しなかったということはよくあります。
子供向けに書き直された本もあるし、
年代によって求めるテーマも違ってきますよね。
映画も同じということでしょうか。

・出演俳優によって映画を判断してしまい、
見逃してしまった素晴らしい作品もあるようです。
「小説家を見つけたら」はタイトルのようにちょっと掘り出し物でした。

・かなり前に「こちらブルームーン探偵社」を放映してました。
ストーリーは覚えていませんが、ボスが女性でブルース・ウィルス扮する探偵と恋仲だったように記憶しています。
進んでいておしゃれなドラマでした。

「ダイ・ハード」を見ていて、同じ人だと気づいたわけですが、
私たちを楽しませてくれるブルース・ウィルスの魅力って何なのか考えてみました。
決してすきを見せないアクションシーン。時々見せるニヒルな微笑み、やさしいまなざしかな。
映画通に「ブルース・ウィルスって昔はハンサムだったの?」
と聞いたところ
「まさか!昔からただのオッサンだったわよ」とひとこと。
という訳で彼は昔からオッサンだったので
「ブルース・ウィルスはオッサンでもかっこよかった」
という小見出しが適当みたいです。ただし私だけの見解。









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