虹ヶ咲2期1話感想/進撃の幼馴染
虹ヶ咲アニメスタッフには信頼しかない。
そう思っていても、原作のク……ソシャゲが合わなかった人間は心配になってしまう二期のシナリオ。
ギスギスくるのか、同好会が崩壊し世界が闇に包まれるのか……
そんな風に思っていたけど、圧倒的なパゥワですべてを吹き飛ばして最後は夢が僕らの太陽で――
「完ッ全にときめいちゃった!!」
というのが、全体を通しての感想である。
マジで良くできてて、応援してきて良かったという気持ちがすごく強い。
熾天覆う七つの円環
なんだぁ、この性癖に直撃するプロモーションは……桜坂座長は完全に頭がおかしいぞ(褒め言葉)。
この映像、スクスタオマージュ(あなたとの再開)で最初の出演がかすみんなのか、座長の贔屓(LOVE)でかすみんなのか気になるところ。
――ふ、普通に指を絡ませるにしては構図がおかしいから、おかしいよね? おかしいと言ってくれ公式くんッッッ……!
かすみんのハンマーは解釈一致。
微妙にかわいくない場面をキャプチャしてしまい申し訳ない感。
座長の仮面はスクフェス分室時代のパロディらしいけど、
週刊少年ジャンプで育った人間としてはコッチを想起してしまうよなぁ。めっちゃニヤニヤしてしまった。
精神世界に生まれた虚の人格に元の人格が徐々に飲まれて、やがて完全に――という文脈がしずくちゃんすぎて草なんですわ。
本当の私を探してね?
ドヤ原さんはかわいすぎて草。花属性の防御系の異能で実に好みだし、英雄ヘクトールの投擲すら防げそうなアイアス感ある花弁を展開する演出に、わたしは最高の笑顔になってしまったよ。
――という最高に素敵要素の話は置いておき、このPVやその後のトークパートの位置取りを考えても幼馴染の関係に変化があって面白い。
1期の対になっている場面も多いんだけど、上の画像のように変化を感じる場面も多々あって。
少し前の上原さんなら座席に座ると高咲氏の隣に立てないのでポジショニングにもう少し気を配ったと思うんだ。それが離れていても心の距離は近くなり、同好会の仲間との距離も物理的に縮まった立ち位置になって。
本編通して幼馴染が幼馴染と離れて活動する場面がいっぱいで――。
なんか、感動した。
どうだ、これがわたしの幼馴染だぞ?
上原歩夢というアイドルは、ファンに『わしが育てた』と勘違いさせてくるタイプの厄介系なのかもしれない。
わたし、5thライブに行けたら上原さんの後方彼氏面するんだ……
――あと、このPVにおける高咲氏の立ち位置。
異能を使うこともなく一人だけ服の色が違って、司令官のようなポジションでスクールアイドルの先頭に立っている。
これはファンの総体としての具現化と考えて良いのか、スクールアイドルフェスティバルの立役者なので同好会のメンバーが推挙したのか、上原さんの猛プッシュでこうなっているのか……いろいろ考えることができておもしろい。
個人的には、裏方に徹しようとする高咲氏をメンバーが担ぎ上げた感じだと面白いなぁと妄想してみたり。
はじまりの炭治郎
――からの開花宣言。
2nd楽曲に切り替わったのがアニメ以外のコンテンツに触れている人間には嬉しい仕様だ。
寝起きの高咲氏と相まって、こういうのすっごくいいなぁと思っていたところに、
スリッパかわいくない? 一期でスリッパ描写あった? 高咲氏は便所スリッパじゃないの? これ自分では絶対に選ばないよね、上原さんが選んだの? 黒のフリルだよエッチくない? 下着も黒いフリルだと視聴者は思ってしまうぞ? おしゃれは足元からだぞ。良かったのか、そんな解釈で?
「やりたいことなんだから、大丈夫だよ」
幼馴染を心配する幼馴染もかわいいよ。
上原さんは努力型で積み重ねていくタイプなんで、努力する幼馴染を尊重したいだろうし、高咲氏のキャパ限界を感じていてもあまり強く言えないのかもしれない。
だからこそ、率直な意見が言える「誰か」が今回は映えるのだ。
わたしの幼馴染ではない幼馴染
「ただいま」で再開を祝す幼馴染(ランジュ)に対して、簡素に「久しぶりですね」で済ます幼馴染(しお子)に草生えた。
そして、次の言葉が「よその女(同好会)を紹介して欲しい」というニュアンスだったのに再度草生えた。
しかもランジュさん、よその女(ミア)と一緒に来日してますからね……
うんうん、こういう関係性の幼馴染も好きですよわたしは。
しお子が上原さんに惚れてからランジュが自分の気持に気付いても、もう遅い。でもしお子が上原さんに惚れたのも、もう遅い――という妄想が捗る。
しお子の立ち位置は二期から生えてきた生徒会役員とかではなく、オープンキャンパスの実行委員からのスタート。学校が好きでなければ立候補しない委員会だし、スクールアイドルフェスティバルの『みんなの夢を叶える場所』に共感していたし、虹ヶ咲学園が好きなんだろうなと温かい気持ちになる。
スクスタくんであったアイドルへの私怨や棘のある態度はなりをひそめ、セカンドシーズンの牙が抜けた子犬とも違い、態度を表に出すのが苦手な感じの子になっててすごくかわいい。
規律には厳しいけど、随所で優しさが感じられる言葉や表情があるのが好き。
アニメスタッフ細かく描写してくれて本当にありがとう。
でも、ツッコミどころ満載の流しそうめん同好会をスルーしてスクールアイドル同好会へフォーカスを当てていくのは強引すぎて草ですよ。
幼馴染と再開のハグをしなかったのに、他人の幼馴染に抱きつく幼馴染、ランジュって奴には幼馴染萌えの性癖がないのか?
幼馴染に対する突然のハグに動揺する幼馴染はかわいいよ。
スクールアイドルに興味がないのに、流しそうめん同好会に集客されるミア・テイラー。(と、はんぺん)
スクスタは20章で止まっているので、ミアのキャラクター性は理解していないけれど、これだけで好感度が10000%上昇した。
そう、俺が、俺たちが――流しそうめん同好会だ!
出番が一話からあって本当に良かった、自分の中で虹アニメ二期で消化して欲しかったタスクの半分がこれでなくなった気すらする。
去年の夏はコレを購入したけどガチでおすすめです。
普通のそうめんレールは場所的に敷居が高いけど、こいつは片付け簡単で場所もとらないし、気が向いたらお一人様でも気軽に起動できるし、なんならそうめんもうどんもラーメンもつけ麺にして食べるなら回転されられるので最強だぞ。(機会があるたびい宣伝している商品)
回転は浪漫、回転は螺旋。
いいぞぉ、グレンラガンは……
いいぞぉ、百合の間に挟まる百合は……
でも百合の間に挟まる男も大好きだぞォ……
アニメスタッフに任せれば無問題ラ
責任の所在がわかりにくい案件。
最終チェックをしなかった高咲氏が悪いのか、データを取りに行った際に確認を怠ったかすみんが悪いのか、最後まで編集していたであろう座長と天王寺が悪いのか……
アニメなので軽く流れたけど、現実なら重篤事故だなぁと思ったら気持ちがリアルに戻ってきてしまい、ちょっとつらかった場面。
同好会のプロ意識の甘さを表現しランジュが同好会を求めない理由のひとつになるのと、かすみんや果林先輩が本人の意図しない方向で高感度を上昇させる複数の意味を込めた描写なんで、視聴者に必要な情報を渡す構成としてはすごくいいと思う。
ここで、トラブルの対処に乗り出したのはランジュ。
殆どの人が理解できない中国語で呼び止めるのは傲慢だと思ったけど、披露する歌は日本語というのが微笑ましい。
ツイッターで流れてきた歌詞の和訳を見たら、強い言葉を使っている部分だけ中国語になっていてさらに微笑ましい。
強く見える彼女だけど、やはり弱い部分というのがあるのかもしれない。
でも、強い言葉が日本語じゃないので、強い言葉を使って弱く見えるという師匠理論が通用しないんだよなぁ。
英語と違って単語としてすら聞き取れないのっょぃ。
アクアリウムかじった人間なんで、水中ライトと遊泳する魚は『外から見たら映えるけど魚にとって最悪の環境』という解釈をしてしまうので、複数カットに存在する『鳥かご』もそれに倣って不穏な要素に見えてしまう。
好きなものを飾っておきたいけど、こぼれてしまうとか、そんなのだろうか。このあたりは考察をしている人の感想を楽しみに、自分なりの解釈は『オサレだからなんでもいいんだよ、お風呂はエッッ』ということで放り投げておこうと思う。
――楽曲披露を兼ねたランジュの介入だけど『彼女が同好会のメンバーだったなら、規約違反で同好会にペナルティが下ったかも』という文脈を感じるので、個人で責任(反省文)を負わされても同好会に恩に着せることはしないランジュさんめっちゃいいヤツ。
「ファンがアイドルを支える、ね」
――そして、幼馴染が幼馴染を支える。
ランジュがスクールアイドルで感じた胸のときめきは、ファンに支えられたスクールアイドルのパフォーマンスが最大限発揮された結果だけど大丈夫か? というフラグがあったりで、ライバルの門出に草原が広がっているので先の展開に青空しかないの本当に好きすぎる。
ランジュの猪突猛進なかっこよさ、音楽の方向性を応援しながらも同好会もやったるでーという前向きな気持になれるのだよ。
実はこの同好会、負けず嫌い多いんだよなぁと思うとさらに草はえる。
仲間だけどライバルだし、仲間じゃなくてもライバルだし、なんか相互に高めあっていくのが青春って感じで大好き。
「夢は違っても」と前置きをして応援する幼馴染は、まじで立派になったなぁ。
大切な場面で他の誰かが口をはさむ前に前進するスタンスは相変わらずで大好きですよ。
高咲侑が自分の環境に卑屈にならず、まっすぐにランジュへと言い返すことができたのには救われた。たぶん、これが自分がスクスタで一番みたかったあなたちゃんの姿だったんだなって――。
ぬか漬けの臭いがする
エンディングの愛さんダッシュに草生えて、涙でウルっとしてたのが爆笑にかわりました。
宮下愛、さすが楽しいの天才だぜ。やはり天才か……
おいおいおいおい、誰だよ。スクフェスモブ? わしにはわからん。
ただ、理解できることは――金髪巨乳という物理的な性癖が自分に直撃したということだけだ。
宮下愛さんも金髪巨乳? キミが好きなランサーアルトリア(fgo)と一緒だろって?
違うんだ。彼女は僕らを笑顔にしてくれるお笑い芸人枠やから……
それに、あの人って、ほら。
一緒に映画館デートをした人をぬか漬けに沈めるって噂があって危ないから……ガチ恋できるような優しいギャルじゃないんだよ。
おわりに
書きたいことがたくさんあって、かなり絞ったけど、自分の好きな要素をこれでもかとぶちこんだらとっ散らかって長くなってしまった。
彼方ちゃんの笑顔がどこを切り抜いても可愛いのでキャプチャが増えるし(なんか推しの幼馴染より多くて自分の推しがわかんなくなってくるけど結婚したいのは近江彼方)、一年生コンビの仲良し具合がいいし、火星人がこれでもかと自己主張してくるし、サスケを探しているけど俺の光が見つからないし、副会長ウキウキだったの草生えるし、小ネタもいっぱい挟んであり――
とにかく、楽しかった。
楽しかったといえば、環月紙袋先生主催のコレも最高に楽しかったです。
アニメ二期始まる前のオタクたちが書いた熱量高い文章や漫画が楽しく読めると思いますので、ぜひおすすめです。わたしも寄稿させていただいています!よろしくお願いします!
――雑な宣伝にて、糸冬。
スキ好き。執筆活動の励みになります。