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咲き誇れ大輪の花 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 アニメ第12話感想

上原歩夢大勝利!希望の未来へレディ・ゴー!!――したはずなのに、放送後に寂寥感に苛まれてしまった。

物語としての上原歩夢の成長は素敵だったし、素直に『変化』に対して良かったと思えるんだけど、

好きだった女の子が遠くに行ってしまった感――

これが如何ともし難く……
少し、ちょっと、かなり……寂しいかもしれない。

変わらぬ想い

各話で上原さんから幼馴染への想いが描写されるんだけど――侑ちゃんがそれを明確に拒絶することはなかった気がする。

トキメキがないパスケースも幼馴染から渡されれば愛用する。

上原歩夢より、優木せつ菜が大切かと問われたときは、すぐに「違う」と返事をできた。

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しかし「私だけの侑ちゃんでいて」と問われた際には「無理」とは言えなかった。幼馴染に押し倒されても拒絶せず、

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歩く距離がどれだけ近くても邪険にしない。

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スクフェスという夢に向かって歩いているのに、気もそぞろ。
話し合う機会を作ろうと頑張っても、上原さんを傷つけるのが嫌で最後の一歩を踏み込むことがなかなかできない。

本編の描写から上原歩夢からの愛が一方的に重いように感じるけど、高咲侑にとっても幼馴染は特別なんだなって。

それこそ、夢と天秤に乗せて釣り合ってしまうぐらいなので相当だ。

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「歩夢を最初っから可愛いって思ってたのは私なんだからね」

この侑ちゃんの幼馴染マウントが大変に可愛くて、愛しい。

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幼馴染の可愛い所をたくさんの人に見てほしいと思っているけど、一番はじめに幼馴染の魅力に気付いたのは幼馴染ということを知って欲しいという気持ち――大好物です。

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――侑ちゃんが上原さんに送った花はローダンセ。花言葉は『変わらぬ思い』と聞いてうぉぉ!ってなったけど、調べてみると『終わりのない友情』という意味もあってうぉあああ!ってなりました。

恋愛と依存――意図的にどちらにも解釈できるような演出にしてあると思うんだけど、こういう巧妙なのほんと好き。

――ローダンセの花言葉を自分でも調べて『友情』の二文字を見てしまった上原さんを想像したらわたし、わたしっ……

そんな変な妄想ができる余波まであって、花のチョイスが絶妙すぎると思います。

火星人も虜にするアイドル

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本人が「侑ちゃんに見てほしくて」と言っていたように、初期は本当に幼馴染特化してスクールアイドルをやっていたハズ。
それなのにも関わらず、『愛』という花言葉を捧げてくるディープなファンを獲得しているのが、上原さんの可愛さの証明ではないだろうか。

上原さんの曲名や歌詞に登場する『あなた』や『you』というのは『あなたちゃん』や『侑ちゃん』を意味しているんだけど、同時に観客である『あなた』も内包しているので、彼女の曲は色恋営業力がすっごい強い。

セカンドライブでハートを持って語りかけてくる大西亜玖璃さんとかマジで破壊力抜群だったので、ファンになった彼女たちの気持ちめっちゃわかります。

今まで声優のツイッターとか誰一人フォローしていなかったのに、ライブ後に大西亜玖璃さんをフォローしてしまったし。

――わたし自身はガチ恋勢じゃなく、大西亜玖璃さんには平野歩夢選手と結婚して欲しいという異端の派閥だけど、未来の人妻も余裕で応援する。

平野歩夢選手は上原歩夢と名前繋がりでファンになったという意味不明の経路なんだけど、マジで存在が格好いいから最高に推せる。

アスリートとしての彼も素敵だし、顔も良いし、ファイナリストと並んで見劣りするようなことないと思うんだよ。

何かで二人に接点できないなかぁとか常々思ってます。

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今回最大の闇が深いシーンはここ。
侑ちゃんと今日子ちゃんの動きが果林さんとエマさんを彷彿とさせるぐらいシンクロしている。

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上原さんが感動をして二人の表情を見ていなかったというのが絶妙すぎ。

本編で今日子ちゃんと侑ちゃんの関係が描写されていないので解釈次第なんだけど、上原さんが困った時に頼るのが侑ちゃんというのを知ってるという要素だけでもかなり強者だと思います。

頑張り屋な女の子

可愛くて、純粋で、いつも頑張っていて――そんな上原さんに重なる自分の既視感を考えていたんだけど、今回実装されたAwakening Promiseの映像演出を見て幼き頃に見たカードキャプターさくらを思い出して、

なんかものすごい納得した感があった。
歌詞も映像も個人的な上原歩夢の解釈に刺さりすぎてる。

正統派主人公な感じもあって絶対大丈夫な気がするし、闇を払う光がある気もするし、恋愛だって全力でする。

侑ちゃんを思う上原歩夢はヒロインだけど、スクールアイドルとしての上原歩夢は立派な主人公をしているのだ。

高咲侑は『あなたちゃん』の系譜だから『そういうキャラクター』だと認識して受け入れてしまっていたけど、上原歩夢が頑張っている姿を見て成長した幼馴染だから『そういうキャラクター』になったと考えると最高にエモい気がするなって。

上原歩夢は変化することを怖がっていたけど、高咲侑の変化に一番影響を与えた女の子って要素がとってもおもしろい。

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一緒に歩いて行こう。これからも、ずっと。

ファンを楽しませる芸風

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「ごめんねぇ」
まごころを失ったマウント系スクールアイドル。

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「ごめんなさい、わたしたち出し物決まってなくて」
ナチュラルに侑ちゃんを含め『たち』と幼馴染マウントしてくる幼馴染。
(ファンの子たちを大切にしているという描写かもしれない)

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可愛くて純粋()
こんなエッチな幼馴染は清純系に決まってます。

そして、いろいろ強烈だったPVでいちばん幼馴染ポイントを稼ぎにきたのがスクスタ衣裳3連コンボ。

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チャイナメイドはあなただけのメイドさん。
スクスタでも幼馴染のリクエストに答えてご奉仕する。

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あゆぴょんは幼馴染の推しであるウサミミだぴょん。

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最高に幼馴染への好意が隠しきれないのがコレ。
スクスタくんのシナリオを読み返しても「やべぇ」と思う破壊力がある。

Awakening Promiseは幼馴染のための歌ではない。
だけど、幼馴染と共に歩いてきた上原歩夢の世界が広がった歌。

世界でいちばん大切な幼馴染のことも内包されているのは必然なのだ。

おわりに

幼馴染に依存する幼馴染という要素が好きだったわたしは、成長した上原さんも好きだけど寂しさも感じてしまう。

健全じゃないんだけどね、不健全なのも良いものなのさ……

――なんか、次回が最終回ってのが信じられない。
来週で終わるとか、現実感がなさすぎる。



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