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虹ヶ咲2期13話感想/虹色のユメ

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の2期も最終回。
寂寥を抱え、アニメが終わると寂しくなるなぁ――なんて思いながら見始めたんだけれど……

部室棟の人々からの差し入れや応援イラストを見て、アニメは終わるんだけど彼女たちのライブはこれから始まるんだなぁと。

というかですね。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

わたしの! 大好きな! サスケェ! オレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレの光じゃねぇか!(とかすみん2号)が画面に映ってテンションが最高潮に。

しかも、しかも流しそうめん同好会からの差し入れまで!
虹ヶ咲の最強アイドルで可愛いかわいい超かわいいマスコット枠のサスケと、最推しの流しそうめん同好会からの差し入れが同じ枠に収まるという軌跡のコラボレーション気持ち良すぎだろ!

ライブを見る前から最高の満足度を獲得してしまい『良い最終回だった』という気持ちが開始数十秒でできあがってしまうという謎現象に遭遇してしまったぜ……

可能性の獣に殺された

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

鐘嵐珠、目新しさはないけどエンジョイしているじゃないですか。
以前よりもライブを純粋に楽しんでいるような感じでとっても好きよ。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

中須かす――流しそうめん同好会じゃねぇか!
コッペパン同好会の背後に隠れていて初見では気付かなかった。
かすみんバルーン、かすみんボックスの意匠を受け継いでるし金色のゲロ(粒子)を撒き散らしながら弾んでるのマジでワンダーランド。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

近江彼方は顔が良すぎる。
世界で一番かわいいかすみんよりも更にかわいい疑惑――たっぷりあります。
近江母が遥ちゃんと一緒にライブを見に来ることができた描写もすごく良かった。看護師は年末年始も休みはないから、頑張って希望休を取得したんだろうなぁ。娘の晴れの舞台だもんね、よかったなぁ彼方ちゃん。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

エマさん……エッッッ。
家族の髪型にスクスタの別衣装や私服なんかで採用されてるエマさんの装いを感じるのが素敵だね。ネーヴェちゃん出演にヤギ派も満足だよ。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

くっ……天王寺璃奈の演出なんなんだ。
璃奈ちゃんボードが故障して修理ができない中、ミア・テイラーの強がりに気付いて「大丈夫」と順番通りにライブへと出撃する天王寺璃奈がカッコよすぎなんだが?
ボード無しで歌いはじめたとき、ファンの声援で笑顔になるかと思ったら、ファンが笑顔を代弁する演出で不覚にも涙が出た。
天王寺璃奈が伝えたい気持ち、しっかりと伝わってて暖かい世界すぎる。
ちょっといつもより表情が……ほらぁ!
こういうとこなんだよ、天王寺はさぁ……まじ天王寺……

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

ミア・テイラー、画角がメカクレ推しで草。
尽くメカクレを感じられる構図で狙っていくアングルにスタッフの性癖が垣間見える。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

くっ……朝香果林可愛すぎんか?
『Wish』から愛さんパートのコミカルな姿への緩急で感情を揺さぶって来るのがちょっとズルくない?

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

宮下愛さん……
天王寺に抱きしめられてるシーンの「行ってくるね」が笑顔なんだけどセクシー担当よりもセクシーな声でしかもくっっそやさしいんだけど、どうなってんだこれ……一言に秘められたパゥワが大きすぎる。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

くっ……三船栞子の曲カッコよすぎだろ。
『翠いカナリア』これは純粋に曲がつよすぎる。スクスタ途中でやめて文脈完全に汲めない自分が聞いてもクッッッソかっこよすぎでした。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

桜坂しずくさんの嫉妬があざとすぎるんだが? やっぱり同好会のメンバーは負けず嫌いが多いよね文脈を晴れ舞台でも差し込んでくるのは好き。
新人スクールアイドル(自称の上原さんではない)たち三人にあんなパーフォーマンスをされたら、自分たちはそれ以上に舞台(ステージ)で輝きたいと燃えるよね。
演劇でも舞台には立つけど、そこでは設定という枷が良くも悪くもあるので、本当の桜坂しずくが際限なく輝けるという視点だとやっぱアイドルが最強だ。
演劇部部長が後方彼氏やってるのには草。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

くっ……優木せつ菜……人死にがでるぞ。
『MELODY』がきてしまった。この曲を熱望していた彼女のファンの人たちを知っているので、彼らはトランザムして燃え尽きて灰になってから不死鳥のごとく蘇ったんだろうなぁと――。
導入のマイク立てるシーンが笑顔で可愛いんだけど、所作としてのイケメン感が半端なくて好き。本人は楽しそうにやっているだけなのに、なんでこの人こんなイケメンなの……トゥンク。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

くっ……やっぱり幼馴染は最高じゃねぇか……!
開花宣言は愛を育んで成長している歌なので、マジで最高なんだけど、アニメでこれをやってくれるのはやっぱり最高じゃねぇか!
ラストカットで笑顔の表情アップを持ってきたスタッフ、最高に解釈一致です本当にありがとうございました。
脇の描写も本当にありがとうございました。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

高咲侑……令和のモーゼじゃねぇか……

新曲は、演出の集大成感がすごい曲。
全員お揃いの衣装で、ソロパートのときにソロ曲の背景が投影されて、夢ここから踏襲している演出もあって、侑ちゃんピアノもあって、スーツヶ咲も完全完備。
これが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の全力全開という感じがあって好き。
ソロもユニットもやって、これに集約されたんだなぁというのがなんとも感慨深いことよ。

――ワイルドアームズ2ndの最終決戦を思い出したよ……

セイ!グッバイ涙!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

サスケェ!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

サスケェ!

ファーストライブの感動はすべて吹き飛んで、頭が俺の光でいっぱいになった。最後のさいごでちょぼらうにょぽみ先生リスペクトネタをぶち込んでくる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が大好きです。

上原歩夢は『普通の女の子』を強調している側面があるんだけど、どう考えても自分のアヒョってる顔が含まれたスタンプを使う女の子は『普通じゃない女の子』なんだよなぁ。
やっぱり上原さんはちょっと頭がおかしいです。(だから好き)

サスケのスタンプは同好会のファンメイドで愛用しているのか、2期でデザイン関係で活躍していた彼方さんが作ってくれた設定なのか……まさかの自分オリジナルで作成されたスタンプなのか……どの設定に転んでも大好物感ある。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期 第13話より

そして、見知らぬ女に挟まれてピースをしている写真を幼馴染に送りつける幼馴染……これ、ちょっと、まってくれ……そういう意味はないだろうけど、ないんだけど、なんだァ? これは……

あなたの番?
わたしのこのインモラルな想いを形にしろって、そう言うのかい? 高咲氏よ……

全体を通しての感想

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、元々アニメ化の予定はなかった。
応援してくれるファンに支えられてアニメ化が決定した作品だ。

そういった経緯があるからか、ファンをとっても大切にしている。
下積み時代?を支えてきた人だけが分かるような子ネタも拾うし、原作となるスクスタをうまく再解釈して賛否両論あった部分の良さを残したまま、多数の人が納得するような形にしてシナリオに落とし込んでくれている。

その中に生徒会選挙を優木せつ菜と三船栞子が争うエピソードがあったんだけど、これがなくなって生徒会が自然に世代交代する形になったのが個人的にものすごい好きな展開で、すっごい良い改変だったなぁと。

中川菜々が自分で納得する形で生徒会長を退任。彼女と長年連れ添ったであろう副会長は残留して三船栞子を支える。そんでもって、新しいステージへと向かった優木せつ菜に対しても生徒会としても、ファンとして支えていく――尺不足で描写されていないだけで、三船栞子の生徒会選挙の応援演説やら推薦なんかは中川菜々が行ったと思うし、三船栞子がイベントの実行委員だけではなく生徒会で学校へ貢献したいと思った要因の中に中川菜々のまじめに取り組む姿勢、彼女が中心になって運営されていた生徒会があったのは間違いないだろう。
ラストシーンの凧揚げ同好会の申請で「やりたいことは、どんどんやるべきですから」と栞子が笑顔で言った言葉は、大好きを叫ぶために悩んで行動してきた中川菜々の、優木せつ菜の行き着いた答えと同じなんだから。

しかし、反対にネタを拾いすぎて評価が分かれそうだなぁと思ったのが実際のライブを『小ネタ』と定義付けできる範疇以上で拾ってしまったこと。
それはとってもいいものだけど、虹ヶ咲を追いかけていたファンとしてはもう自分の中の宝箱にしまってあるものだ。しまってある宝物の付加価値を上げるより、新しく宝箱にしまえるような何かがあればもっとよかったなぁと思わざるを得ない。

アニメを毎週感想を書くぐらい楽しんでおいて厚かましい要望だし強欲なファンの自覚はあるんだけど……
今回のメドレーがすべて新曲だったらもっと良いモノになっていたとも思ってしまうんだ。2期のソロ曲が全部良すぎたので、本当に……

作中でランジュがソロアイドルのグループだと思ったらユニット曲を披露された気持ち、アニメを最終回まで見た今のタイミングでいちばん共感することになるとは……すっごく良くて最高に推せるんだけど、欲しかったのはまた別なんだよ的な。

フェミニストを意識して胸の描写に制限をかけているであろうアニガサキでは男性受けを意識して描かれた1st衣装の魅力を十全に発揮出来ないのもあって、約束された勝利のめばちさん描き下ろし新規ソロ衣装が欲しかったのもある。

逆に、拾われた小ネタで良かったのはサスケ関連。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が云々というより、純粋にちょぼらうにょぽみ先生が好きなのと、サスケという存在がナルトの雑コラ含めて好きなので出番があるのが純粋にうれしい。
1期のスクールアイドルフェスティバルであれだけ出番があったので、もう上原さんの部屋に置かれてるカットが映るぐらいしか2期の出番はないだろうと内心では思っていたのにね……蓋を開ければ地獄の釜。
うんこ(サスケ)をかすみんが泣きながら触るとか最高でしかなかったし、上原歩夢をアニメから好きになったちょぼ先生を知らないファンが、最後のスタンプのネタ加減が濃すぎて解釈不一致を喰らって困惑したであろう状況が愛おしすぎる。
上原歩夢は悪霊に取り憑かれているからしかたがないし、悪霊に取り憑かれていなくてもちょっと普通じゃないので許してください。

拾われた小ネタで良かった②は流しそうめん同好会。
虹ヶ咲学園において、ここが自分の最推しなんだ。参加させていただいた同人誌(1冊目・絶賛委託販売中)でスクールアイドルフェスティバルで彼女たちの活躍を書いたことで感情移入してしまい、参加させていただいた同人誌(2冊目・好評委託販売中)で野外で活動する彼女たちの様子を書かせてもらい――そっからアニメ1話でオープンキャンパスでの描写があって、文化祭合同のフェスで主役級の活躍をするんだから、ワシが育てた文脈がて適合しすぎて感動しかないワケだ。

スクールアイドル同好会への差し入れは完全に『みわのにじ』なので、よければファンの皆様に手を出してみて欲しい。イオンなんかでお土産売ってるテナントで販売しているよ!(リンクは販売元の公式)

(参加した同人誌ですよろしくお願いします)(恒例の宣伝)

メインキャラ関係の良かったエピソードは瞬間風速では圧倒的に幼馴染なんだけど、観覧車もお月見もマジでクッッッソ最高だったんだけど――個人の掘り下げとしてはミア・テイラーの話が好きだ。
ボクっ娘で貧乳とか性癖不一致もはなただしいキャラなのに、見事に性癖に突き刺さるという謎現象が起きてしまったぐらいに好きなんだ。
クールぶっているけど子供っぽく、天才で努力もできるけど弱さもあるという絶妙なバランスで成り立っている要素が1話の中にぎゅっと詰まっているんだよなぁ。
アニガサキは個人回こそがやはり至高よと再認識させられた。

曲はミア子としお子の二人が頭でて好き。
どっちが一番好きか聞かれると甲乙付けがたいんだけど、衣装の好みまで加味すればミア・テイラーかなぁという感じ。

――自分はアニガサキ2期を最高に楽しんでいたけど、どうしても駄目だと思った部分もある。

圧倒的に足りない尺だ。

これを無理やり解決するために、1期のような地に足ついた描写が減ってしまいアニメ的な演出でカバーする形が増えるという作風の変化があったのは残念だった。
エモさを優先しすぎて設定の不自然さも増えてしまったし、モブちゃんの出番が減ってしまったのもあって、結果的に世界観への没入度が下がってしまったのだ。

2期の作風のほうが派手で好きだと思う人も多数いるだろうし、完全に個人の好みの範疇だとは思うんだけれど……
そもそも、13話に対して13人のスクールアイドルがいるんだからこんだけ話をまとめられただけですごいのだけれど。

ガンダムダブルオー2期で感じたことをここでも思うというのは、サンライズの作風故なのかねぇ……

――全肯定オタクが多い界隈だけど、この件だけはどうしても書いておきたかったのでネガティブだけど許されたい。

おわりに

プライベートが1期のときより忙しくなったのもあって、噛みしめる間もなく駆け抜けた感じで終わってしまった感がある――というか、本当に終わったのか?

流しそうめん同好会が活躍するSSも書きかけだし、ミア・テイラーが流しそうめん同好会に接触するSSも書きかけだし、ゲーム部に侵食したクソゲー同好会の話も書きたいし――この後にリアルのライブが2回も控えているし……終わってなくない?

13話がはじまる前はすごく緊張していたんだけれど、その感情が嘘のようだ。
来週しれっと14話が始まったりする気すらし、まだ夢の中にいる気分が残っている。

――1期のときもそうだけど、アニメ本編以外にも熱量高いオタクの感想読んだり、深すぎる考察を読んだり、レベルが高すぎるオタクを見て戦慄するのが楽しかった。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を取り巻くファンの環境を含めて、とっても楽しい時間だったのだ。

ミア・テイラーが言っていた「ファンもすごい!」というの、マジですごく理解できるのよ。
ファンは熱量の塊でしかないからね……あったけぇんだわ。

自分の感想も楽しんで読んでくれた人がいたらいいなぁと思いながらアクセス数を見てしまい現実から目をそらし――劇場版への期待を胸に〆。

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