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ファンベースゼミでの学び

今年受講したファンベースゼミでの学んだことをまとめ。

ファンベースゼミの詳細はこちら↓↓。

佐藤尚之さん(通称:さとなおさん)が講師で、1/21から3/4まで毎週木曜日19:30~21:30まで開催。その後、毎回、放課後ルームという懇親会がある。毎週って辛いんじゃない?と思う所だけど、幸い在宅だったのと、仕事が落ち着いていたので全回参加できた。


ゼミの目的

ファンベースを深く理解して、自分で一歩目を踏み出せるようになること

・ファンベースのロジカルに理解する
・ファンベースのポイントを知る
・ファンの気持ちを知る(傾聴)
・ファンが愛するところを見定める(ツボ)
・ファンの共感とは何かを考える
・ファンベース施策を考える

講義の内容

1日目(1/21)
さとなおさんによるファンベース基礎講座
「なぜ今ファンベースが必要なのか」

2日目(1/28)
ファンベース事例①(ジョンさん、津田さん)
(ファンベース診断やファンミーティングの実施ポイントなどファンベースカンパニーの伴走事例紹介)

3日目(2/4)

ファンベース実施のポイント紹介と課題発表(ゴードンさん、さとかなさん)

4日目(2/18)

「共感とは」を知るワークショップ①
個人課題発表

5日目(2/25)

「共感とは」を知るワークショップ②

6日目(3/4)
「共感とは」を知るワークショップ③
課題発表会・質問大会

1日目(1/21):さとなおさんによるファンベース基礎講座「なぜ今ファンベースが必要なのか」

一番大切な事
ファンの気持ちをしり、誠実にその感情に寄り添う事。

テクニックじゃない。
ファンを増やすとか相手を動かすというマーケティング的な考えは古い。
囲い込むとかファンを動かすとかファンから儲けるとかは考えてはいけない。
ただ、これからの日本はコロナ不況、人口急激、超高齢化などいろんな意味で厳しい時代を迎える。
今、目の前にいるファンをベースに考えるのが先決かつ本筋なのではないという考えがファンベース。

ファンベースとは
ファンを大切にすること。

ファンベースにして、中長期的に売上や価値をあげていく考え方のことを指す。

ファンとは何か
企業やブランド、商品が大切にしている価値を支持してくれている人
創業の志やミッション、お客様の笑顔、商品開発の姿勢、社会貢献、SDGsへの取り組みなどを指示してくれている人。

例えば、野球やサッカーチームが強ければファンが増える。
弱くなっても離れない人たちがファン。
チームの背景なども含めて指示してくれている人がファン。
企業はファンは軽視しがち。それは、なぜか。
黙っていても買ってくれる人たちだから。
今買ってくれない新規顧客に売らないと売り上げ増えが広がらないと考えがち。だけど、新規顧客よりも既存顧客にアプローチした方が良い。

①なぜファンベースを始めた方が良いのか

理由その1:売上
たいだいの売り上げがパレードの法則に当てはまる。
20%ファンたちで80%の売り上げを支えている。
つまり、LTV(顧客生涯価値)をアップすればそのまま売上につながる。
ファンの人数が増えなくてもLTVをアップすれば売り上げが上がっていく。今いるファンを大事にする。そのファンが周りのファンを増やしてくれる。
売ろうとするのではなく、絆を強くすることを意識する。

理由その2:時代
人口が年々に急激する傾向にあり、過疎地だけでなく首都圏でも高齢者が急増する。そのため、人生100年時代で社会の先行き不安、自身の健康への不安や老介護などの出費などがあり、消費を控え始め、新しいものをすぐ使おうというものがなくなる。消費行動が保守的になる。好奇心も毎年激減していく。要するに、新しい商品に手を伸ばさなくなる。

理由その3:類友(るいとも)
価値観や親近感が近い人から勧められたものほど自分が気に入る可能性が高い。それはなぜか。価値観が近い人からの情報だから。その人から熱意を持って進められたものは使いたくなる。
類友は数は少ないけど、濃く厚く伝わっていく。

ファンベースにおけるポイント

1、良い所を伸ばす。
悪いところではなく、良い所を伸ばす。
ファンに良い所を聞く場(ファンミーティング)を設けてファンから商品やサービスのイイところを聞く(ファンにツボを聞くという)と良い。
悪いところを直すのではなく、良い所を伸ばす。

2、機能価値+情緒基盤
先行商品は後発に追い付かれ付加価値をつけられ安価化して陳腐化する。
一瞬顧客は増えるが、感情でファン化しておかないと、後発に追い抜かれてしまう。機能価値はコピーできるけど、情緒価値はコピーできない。
ということ。

3、支持基盤を固める。
ファンの満足度を高めてLTVをあげる。そして、ファンが類友に伝えファンの数が増える。支持基盤と一緒に施策をやると相乗効果が上がる。
不況に強い体質になるべく早く変わることが良い。

2日目(1/28)ファンベース事例

ファンベースカンパニーの松田さん(通称:ジョンさん)と津田さんが前職で対応したファンベース事例の紹介があった。
本を読んであらかじめ質問を提出していたので、その回答もあった。
本は、こちら↓↓でジョンさんの部分と津田さんの部分。


3日目(2/4)ファンベース実施のポイント紹介と課題発表

ファンベース診断やファンミーティングの実施ポイントなどファンベースカンパニーの方から次の週までに提出する課題の考え方について講義があった。講義の先生は長野県在中のゴードンさん!

実際にファンベース施策をしたコツと事例、ファンベース施策で難しかったことなどを事例を交えて教えていただいた。傾聴が大事ということとインサイト(ファンのツボという)を導き出すことが大事。

続いて、もう一人の佐藤さん(さとかなさん)からの課題についての講義があった。※美声の持ち主のさとかなさん。この時、さとかなさんは喉?を痛めていたとのこと。
課題は、ファンの発言からファンのツボを150文字で言語化すること。

(お題をもらい、週末に読み解き、2/12までに課題を提出)


4日目(2/18)個人課題発表、振り返り

課題で出た施策を個人で考えた結果を振り返った。
良いツボを導きだしている人たちの発表があった。うちの班の方も発表されていた。その方は、傾聴を大事にしているとのことだった。ある資格を取ったことで、傾聴ができるようになったとのこと。短い期間だったけど、良くファンの文章を読みツボを導き出せたという事。
私は機能価値に偏ったツボを導き出していたので、+(プラス)情緒価値を入れた方が良かったと反省。


5日目(2/25)「共感とは」を知るワークショップ

チームで、先週までに出た課題で施策を取り組んだ。(話し合うまでで最終的な施策案は来週でOK)

チームで取り組む前に、個人で自分自身が共感できる有名人を挙げ、その理由を共有しあった。人は人に共感する。なので、自分の共感と近いと共感が起き、人が考えた施策が自分と同じ方向だと共感を得られるということ。
企業の共感(ファン)を作る時に有効。商品であれば、課題解決の仕方や商品を作っていくストーリーなどが自分と同じ方向だったら共感する。
次に、商品の共感ポイントを人と同様にあげていった。

考え方は理解できた。
それを今の課題に対してどう施策を作っていくかが難しい。


6日目(3/4)課題発表会・質問大会


(各チームでファンの施策を考え施策を発表する会)

毎度おなじみになった、先週までの講義をさとなおさん高速復習でおさらい。(毎回入って本当にありがたかった)
その後、課題に出てる商品の共感ポイントを元に施策を各チームでつくる。知識・体験・交流のカテゴリに分けて施策を考えた。
全部考えても良いし、1個でも良い。

最後に全チーム発表すべきところ、大勢いすぎるので、ドキドキルーレットで当たったチームのみ、発表権が与えられた(笑)

この場では公表はできないけど、各チーム、タイトルのネーミングからよく考えられてる施策ばかりだった。
この後、さとなおさんのまとめがあり、終了セレモニーがあった(これが、とても温かい。)

最後の最後にみんなで記念撮影して、全講義終了した。
下記は参加者とスタッフの人たち。これは一部。



最後に、このゼミの良い所★★と面白い施策★を挙げる。

良い所と面白い施策:


1、さとなおさんの高速復習が入る★★
初回は、すべてさとなおさんの講義で終わる。2回目以降は全て10分程度、初回に受講したさとなおさんの講義(高速復習という)が入る。
なので、耳にタコ(ミミタコという)ができるくらいなので、絶対忘れない。毎回、復習が入る講座は受けたことがないので、復習があることがありがたかった。

さとなおさんの講義の時は、さとなおさんが小さくなり(下図の右下ふきんにいるさとなおさん参照)小さくなったさとなおさんがマウスポインタ―としてグルグル動く。この挙動も面白い。

2、班がある★
参加者が100人くらいいる人たちをそれぞれ、1班から7班に分けて、その班をさらにAからCチームに分けてる。
班にはチューターというチームリーダーかつファシリテーションな立ち位置で全力で参加者を支えてくれるファンベースカンパニーのスタッフの方が入る。

3、放課後ルーム★
会が終わると毎回、放課後ルームという名の参加者で雑談をする時間がある。この時間も楽しい。1時間くらいあるんだけど、あっという間に時間が過ぎてしまい、お開きになる。
放課後ってネーミングも良い。
学生時代に聞いた記憶があるくらいの遠い昔の言葉。(悪い感じで言ってるわけではない)だから、まるで学校にいるかのような感じがしてこれまた楽しかった。

4、演出がすごい★★
最終回の日の最後の最後の講義に、お別れの「仰げば尊し」が流れ、桜の画の演出があったこと。
班での発表は全チームやると時間がないので、当たったチームが発表することになった。その当て方が、ルーレット形式(ドキドキルーレットという)だったこと。

あと、これも演出といえるのか?だけど、卒業記念品がもらえること。
記念品を見るたびに、このコロナの時期にオフラインではなくオンラインでファンベースを学び卒業した事を忘れないな。

5、参加者が毎回ほぼ全員が参加の熱量があるゼミ★★
100人ほどの参加者がいて、ほぼ毎回全員が出席してた。オンラインだから参加者の住まいも年齢も職業も様々。
そういうバックグラウンドが違う人たちが、ファンベースを学びたいという強い意志を持って参加してた。欠席する人は数人。自社のLT会を運営してるがこれだけ集客できる会はすごいと思ったことと毎回の出席率にも驚きだった。下記は、最後に参加者みんなとファンベースのスタッフの人たちと撮った記念撮影。これは、ほんの一部の人たち。

以上で、ファンベースゼミのまとめとする。
一緒に講義を受けた参加者の皆さんと班のみんな、チューターのヒロキさんとファンベースゼミを運営してくれたファンベースカンパニーの方々、さとなおさん、みんなに楽しい講義を感謝。
ファンベースゼミの講義に参加できる機会があったら、ぜひ参加してほしい。とってもおススメ。


ファンベースの本は、下記がおススメ。


ちなみに、メインビジュアルは、Sonyストア@銀座で以前にカメラの講習会で撮った画を採用。

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